とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

D90で使っているレンズを比較してみた [望遠側]

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レンズの比較をしてみたよ。


1本を除いて、すべて古いレンズなので、参考になる人はいないかな。。。



それでも、長い(焦点距離が)レンズの写り方とか、




明るい(F値開放絞りが小さくて、暗いところでも明るく撮れる)レンズとかの傾向が分かるかも、なので、カメラ入門者には良いかも。





まずは、今回比較したレンズの紹介


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?Nikon VR 18-105mm F-3.5-5.6G
これだけ“今”のレンズ。D90のキットレンズとして購入。手ぶれ補正「VR」付き(?ではない)で、3脚なしである程度なら望遠撮影可能。サブにするつもりが、現在のメインレンズになっている。





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?Nikon 85mm F/1.8D
ポートレートレンズ向けとして昔に購入した単焦点レンズ。F/1.8という明るさで、きれいなボケを演出。しかし、絞りが壊れていて、常に開放で使用(最大絞りで固定されなかったのが幸い)。




DSC_5015.jpg
?Tokina 28-70mm F/2.8D
今となってはズーム範囲28-70mmは狭い方だが、全域でF/2.8となる明るいレンズ。ズーム時に全長が変わらないのも魅力。メインレンズにするつもりが、やはり設計の古さか、コーティングが剥げているのか、もしくは付けているPLフィルタが良くないのか、何やら色が“昭和を演出”するので、最近はサブレンズとして使っている。




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?SIGMA 28-200mm F/4-5.6
先日、某リサイクルショップで衝動買いしてしまった一品。まあ、普通のレンズが買える値段ではないが、普通だったら手を出さないようなものかも。今となっては入手困難な直進式ズームレンズ。レンズ自体はキレイで、シャープさはあるが、色が浅くコントラストが弱い感じ。最短合焦距離が2.5m(ただし200mmで使うときだけ1mから使える)と、かなり使いづらい。





DSC_5008.jpg
?SIGMA 21-35mm F/3.5-4.2
これも、かなり年代物。当時は、35mm〜の標準レンズのさらに広角側に、という用途でこうした広角レンズが多く出ていた。使えないと思っていたのだが、カメラがレンズを認識。オートフォーカスも正常に作動。





DSC_5018.jpg
?SIGMA 70-300mm
上記21-35mmと同時期に購入。標準レンズが35-70mmというものが多く。70-300mmというズームは、標準より望遠側をカバーするために多く出ていたレンズ。今でもこの域は多くでているか。接点が接触不良のようで、カメラ側から認識されない(たま〜に認識される。今回も偶然に1度だけ認識された)。これも最大ズーム時に合焦距離を小さくでき、寄ることができるレンズ。普通に使うときは、1.5mまでしか寄れないが、300mmで使うときは95cmまで寄れる。





まずは300mmの写真

DSC_4973.jpg

SIGMA 70-300mm F/4.5-5.6D
300mm - ISO 250
1/10s - F/9
これを撮れるのは?だけ。とりあえず、こんな感じ。魚が動いてぶれルので、あまり絞り込んでいない。魚の前景の葉に付いてる黒髭苔も認識できる。望遠でとると距離感をなくすことができる。

次は200mm


DSC_4993.jpg

?SIGMA28-200mm F/4-5.6
200mm - ISO 250
1/13s - F/9


DSC_5002.jpg

?SIGMA 70-300mm F/4.5-5.6D
195mm - ISO 250
1/15s - F/9


?と?の比較だと、?が柔らかくて、階調もよく出ているかな。?は緑がのってしまっていて、?は青がのってしまっている(青い照明を付けているから、こちらが正しいかな)。?は全体的にもやがかかったようで、レンズのコーティングが不調な感じ。?も、コントラスト不足だなぁ。緑の色が鮮やかに見えるのは、D90のピクチャーコントロールのせい。

次は85mm

DSC_4979-2.jpg

?Nikon 85mm F/1.8
85mm - ISO 250
1/160s - F/1.8
やはり85mmの基準となるレンズはこれ。開放にしてても、ピントがきているところはシャープに写る。水の透明感も表現できている。暗い部屋で直接照明が白い石にあたっている、という非常に厳しい被写体なので、白トビ、黒つぶれはレンズのせいではない葉の蔭、光の当たっている部分、と色がきれいに出ている。


DSC_4981.jpg

?Nikon 18-105mm F/3.5-5.6G
85mm - ISO 250
1/20s - F/5.6
上の?と比べると絞っている分被写界深度は大きくなっていて、水槽の前景から中ほどまで合焦している。また、絞った分、色も濃くなっている。開放があまり明るくなく、浅いピントにはできないという点を除けば、悪いところはない。VR付きだし、キットレンズのコストパフォーマンスの高さを感じる。

DSC_4985.jpg

?SIGMA 28-200mm F/4-5.6
82mm - ISO 250
1.3s - F/29
このレンズについては、ピントが合いづらく、かなり絞り込んで撮影。開放側でも撮ったが、AFではほとんどピントが合っていなかった。これだけ見ると、緑の色もキレイだが、上と比べると階調が不十分な、平板な写真に見えてしまう。



DSC_4959.jpg

?SIGMA 70-300mm F/4-5.6
85mm - ISO 250
1/15s - F/9
「レンズがカメラに認識されているうちに!」と焦ってしまい、逆に、上と同じアングルで撮り忘れてしまった。?と傾向は似ていて、なんとなく全体にモヤがかかったよう。そこそこ絞ったためもあり、色は濃く写っているし、被写界深度もかせげているのだが、全体的に平らな感じがする。また、植木鉢などの赤系の色が薄くなってしまっている。


と、望遠側の写真を比較したところで、今日は遅くなってしまったので、おしまい。続きの、広角側は後日行います。

DSC_4979.jpg
まあ、誰も期待してないだろうし、待ってなんていないだろうけど、、、、、

お待たせしました、広角撮影側でのレンズの比較です(って、なんだか、ずいぶん自虐的な始まりだなぁ〜)。


今回は、広角なんだけど、そんなに近くに寄れないレンズもあるし、周囲をカットしてあります。


実際の大きさは、28mmだとこんな感じ。
DSC_4912.jpg


70mmだと以下な感じです。
DSC_4936.jpg
トリミングしてあることを念頭に置いて、写真を見てください。
なので、周辺光量だとか、歪曲とかは、今回の写真では分かりません。

なお、これまで同様に、サイズ圧縮のための解像度変更も行っています。元の画像は、
4288×2848ですが、これを
2048×1536にしています。

↑この辺は、もう完全に自分に対するメモ用だなぁ(スミマセン)。

比較したレンズは前回と同じ。
なのでレンズのプロフィールは、前回の記事を参照してください。

?Nikon VR 18-105mm F-3.5-5.6G
?Nikon 85mm F/1.8D(今回は登場しません)
?Tokina 28-70mm F/2.8D
?SIGMA 28-200mm F/4-5.6
?SIGMA 21-35mm F/3.5-4.2
?SIGMA 70-300mm F/4.5-5.6D

です。

焦点距離28mmでの比較。
まずは?のtokinaレンズから。

最大まで絞り込んだ写真。
DSC_4935.jpg
Tokina 28-70mm F/2.8D
28mm - ISO 250
3s - F/22

シャッタースピードが3秒なので、さすがに魚は、魚のかたちに写りませんが、水草の発色はきれいに再現されている感じ、シダの凸凹とか、モスの小さな葉の感じとか。はっきりと黒つぶれ、白トビがあり、でもこれは厳しい条件なので、仕方ないかな。ぎりぎりまで頑張ってくれている(アクティブD-ライティングは“強め”)。被写界深度については、やや眠い感じ。手前の貝は、もう少しシャープに写ってほしかった。ピントが合っているホース(なぜ、こんなとこにピントを合わせてるんだwww)はシャープに写っているが、もっとキリっとしてもいいかなぁ。

同じレンズで、絞り開放の写真。
DSC_4933.jpg
Tokina 28-70mm F/2.8D
28mm - ISO 250
1/15s - F/2.8

わかりづらいかもだけど、水槽上の照明から、やや右下に向けてゴーストが発生してしまっている(照明が水槽の上にあるので、思いっきり逆光なので、これもかなり厳しい条件かも)。このため、コントラストも低くなっている。ただ、思いのほか熱帯魚とかがシャープに写っていて気持ちいい。F/2.8で被写界深度は浅いはずだが、ある程度まで魚が撮れている(もちろん、ぴったり合ってはいないけど)。色もF/22と比較してさほど悪くない。もちろん、ウィローモスの葉っぱが薄っぺらく感じてしまうわけだが、、、。

次は?Nikon VR 18-105mm。

まずは開放側
DSC_4932.jpg
Nikon VR 18-108mm F/3.5-5.6G
28mm - ISO 250
1/20s - F/4

かなり白トビが目立つのと、階調が低下しているのが分かる。熱帯魚がシャープに撮れているのは素晴らしいが、右上のミクロソリウムの葉などは、極端に色数が落ちて絵具で塗ったようになってしまっている。パッと見は明るくて、キレイなんだけど、何だが葉っぱが雑に表現されてしまっている印象を受ける。

同じレンズの最大絞り。
DSC_4928.jpg
Nikon VR 18-108mm F/3.5-5.6G
28mm - ISO 250
2s - F/25
階調は開放時より大きく改善。水槽右側のウィステリアの葉も、薄っぺらに見えない。ただし、光の強く当たっている葉については、かなり雑な表現に感じる。また、貝や、植木鉢の質感が不足しているかな。絞り込んでいるので、もっとこまかく表現されていても良いとおもうのだけど、イマイチ。

そして?の衝動買いレンズ。
まず開放側。
DSC_4917.jpg
SIGMA 28-200mm F/4-5.6
28mm - ISO 250
1/20s - F/4
色の階調としては悪くない。カージナルテトラの色も、キレイに表現されている。しかし、かなり眠たい(ぼやけた)感じだ。開放だから仕方ないのだが、被写界深度が狭いのと、ピントがあいづらい感じ。手前の貝などは、かなりぼんやりとしか写っていない。ピントが合っているはずの奥のホースも、あまり細かく表現できていない。ウィステリアの葉はいわずもがな。以前、このレンズの屋外撮影インプレッションで、解像度は悪くないが、色再現が良くないと書いたが、今回はまったく逆の結果だ。

同じレンズ、絞り込んだ写真。
DSC_4915.jpg
SIGMA 28-200mm F/4-5.6
28mm - ISO 250
1.3s - F/22
絞り込んだ写真と比較して、もしくは?18-105とか、?の28-70の開放と比較すると、色の付き方はいい感じ。右のウィステリアの着色は、自分の感覚に合っているかも。右上の葉は白トビしてるが、他と比べるとかなり健闘しているといえるだろう。中央の貝の解像も十分。しかし、照明から中央右下に向けて、フレアが発生している。そのため、写真左右中央を上から下に向けてコントラストの浅い帯ができてしまっている感じがある。


最後に?の、古くて使えないだろうなぁ、、、と思っていたレンズ。
DSC_4926.jpg
SIGMA 21-35mm F/3.5-4.2
28mm - ISO 250
2s - F/25
レンズに光があたって、乱反射しているのか、全体にモヤがかかってしまっている。当然階調も色再現も不十分。この写真ではフレアの発生は確認できないが、乱反射がひどくて打ち消されているのかも。黒ツブレや白トビが比較的少ないが、それは全体のコントラストが非常に低いため、ともいえる。少し開放した写真では、このモヤはさらにひどくなった。設計が古いのと、保存状態が悪かったため、レンズが汚れてしまったというのもあるし、コーティングがはがれてしまっていたのかもしれない。せっかくの大口径の広角レンズだし、順光の、条件の良い状態で、得意な撮影対象がないか、調べてみても良いかと思った。

本当は、70mmでの比較もしようと思っていたのだが、遅くなったので、また今度。