とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

レンズ比較[広角]

DSC_4979.jpg
まあ、誰も期待してないだろうし、待ってなんていないだろうけど、、、、、

お待たせしました、広角撮影側でのレンズの比較です(って、なんだか、ずいぶん自虐的な始まりだなぁ〜)。


今回は、広角なんだけど、そんなに近くに寄れないレンズもあるし、周囲をカットしてあります。


実際の大きさは、28mmだとこんな感じ。
DSC_4912.jpg


70mmだと以下な感じです。
DSC_4936.jpg
トリミングしてあることを念頭に置いて、写真を見てください。
なので、周辺光量だとか、歪曲とかは、今回の写真では分かりません。

なお、これまで同様に、サイズ圧縮のための解像度変更も行っています。元の画像は、
4288×2848ですが、これを
2048×1536にしています。

↑この辺は、もう完全に自分に対するメモ用だなぁ(スミマセン)。

比較したレンズは前回と同じ。
なのでレンズのプロフィールは、前回の記事を参照してください。

?Nikon VR 18-105mm F-3.5-5.6G
?Nikon 85mm F/1.8D(今回は登場しません)
?Tokina 28-70mm F/2.8D
?SIGMA 28-200mm F/4-5.6
?SIGMA 21-35mm F/3.5-4.2
?SIGMA 70-300mm F/4.5-5.6D

です。

焦点距離28mmでの比較。
まずは?のtokinaレンズから。

最大まで絞り込んだ写真。
DSC_4935.jpg
Tokina 28-70mm F/2.8D
28mm - ISO 250
3s - F/22

シャッタースピードが3秒なので、さすがに魚は、魚のかたちに写りませんが、水草の発色はきれいに再現されている感じ、シダの凸凹とか、モスの小さな葉の感じとか。はっきりと黒つぶれ、白トビがあり、でもこれは厳しい条件なので、仕方ないかな。ぎりぎりまで頑張ってくれている(アクティブD-ライティングは“強め”)。被写界深度については、やや眠い感じ。手前の貝は、もう少しシャープに写ってほしかった。ピントが合っているホース(なぜ、こんなとこにピントを合わせてるんだwww)はシャープに写っているが、もっとキリっとしてもいいかなぁ。

同じレンズで、絞り開放の写真。
DSC_4933.jpg
Tokina 28-70mm F/2.8D
28mm - ISO 250
1/15s - F/2.8

わかりづらいかもだけど、水槽上の照明から、やや右下に向けてゴーストが発生してしまっている(照明が水槽の上にあるので、思いっきり逆光なので、これもかなり厳しい条件かも)。このため、コントラストも低くなっている。ただ、思いのほか熱帯魚とかがシャープに写っていて気持ちいい。F/2.8で被写界深度は浅いはずだが、ある程度まで魚が撮れている(もちろん、ぴったり合ってはいないけど)。色もF/22と比較してさほど悪くない。もちろん、ウィローモスの葉っぱが薄っぺらく感じてしまうわけだが、、、。

次は?Nikon VR 18-105mm。

まずは開放側
DSC_4932.jpg
Nikon VR 18-108mm F/3.5-5.6G
28mm - ISO 250
1/20s - F/4

かなり白トビが目立つのと、階調が低下しているのが分かる。熱帯魚がシャープに撮れているのは素晴らしいが、右上のミクロソリウムの葉などは、極端に色数が落ちて絵具で塗ったようになってしまっている。パッと見は明るくて、キレイなんだけど、何だが葉っぱが雑に表現されてしまっている印象を受ける。

同じレンズの最大絞り。
DSC_4928.jpg
Nikon VR 18-108mm F/3.5-5.6G
28mm - ISO 250
2s - F/25
階調は開放時より大きく改善。水槽右側のウィステリアの葉も、薄っぺらに見えない。ただし、光の強く当たっている葉については、かなり雑な表現に感じる。また、貝や、植木鉢の質感が不足しているかな。絞り込んでいるので、もっとこまかく表現されていても良いとおもうのだけど、イマイチ。

そして?の衝動買いレンズ。
まず開放側。
DSC_4917.jpg
SIGMA 28-200mm F/4-5.6
28mm - ISO 250
1/20s - F/4
色の階調としては悪くない。カージナルテトラの色も、キレイに表現されている。しかし、かなり眠たい(ぼやけた)感じだ。開放だから仕方ないのだが、被写界深度が狭いのと、ピントがあいづらい感じ。手前の貝などは、かなりぼんやりとしか写っていない。ピントが合っているはずの奥のホースも、あまり細かく表現できていない。ウィステリアの葉はいわずもがな。以前、このレンズの屋外撮影インプレッションで、解像度は悪くないが、色再現が良くないと書いたが、今回はまったく逆の結果だ。

同じレンズ、絞り込んだ写真。
DSC_4915.jpg
SIGMA 28-200mm F/4-5.6
28mm - ISO 250
1.3s - F/22
絞り込んだ写真と比較して、もしくは?18-105とか、?の28-70の開放と比較すると、色の付き方はいい感じ。右のウィステリアの着色は、自分の感覚に合っているかも。右上の葉は白トビしてるが、他と比べるとかなり健闘しているといえるだろう。中央の貝の解像も十分。しかし、照明から中央右下に向けて、フレアが発生している。そのため、写真左右中央を上から下に向けてコントラストの浅い帯ができてしまっている感じがある。


最後に?の、古くて使えないだろうなぁ、、、と思っていたレンズ。
DSC_4926.jpg
SIGMA 21-35mm F/3.5-4.2
28mm - ISO 250
2s - F/25
レンズに光があたって、乱反射しているのか、全体にモヤがかかってしまっている。当然階調も色再現も不十分。この写真ではフレアの発生は確認できないが、乱反射がひどくて打ち消されているのかも。黒ツブレや白トビが比較的少ないが、それは全体のコントラストが非常に低いため、ともいえる。少し開放した写真では、このモヤはさらにひどくなった。設計が古いのと、保存状態が悪かったため、レンズが汚れてしまったというのもあるし、コーティングがはがれてしまっていたのかもしれない。せっかくの大口径の広角レンズだし、順光の、条件の良い状態で、得意な撮影対象がないか、調べてみても良いかと思った。

本当は、70mmでの比較もしようと思っていたのだが、遅くなったので、また今度。