とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

オスはじめ

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先日メスを連れてきて、どうにかオスも連れてきてあげたいなぁ、、、っと思っていた。



これまで、何度か探しに行ってみたが見つからず、コクワガタにとどまっていた。それが、今日やっと連れてくることができた。カブトムシとしては2匹目。



昨日なんとなく“行ってみたいなぁ”と思っていたが、家にクルマもなく、すでに遅いので、“明日(つまり今日)の帰りにいってみよう”と思っていた。



そして今日。



帰りは早く、おもった以上に明るかった。



懐中電灯無しで、山の中を歩けるほど。



それでも山に入ってからは、細かなもの、小さなものまで良く見て、探すために電気を付けた。



入ってすぐ、草と土の匂い、木々の匂いが沸き立った。いつものことだが“いそうだな”と感じさせた。



少し奥まで歩を進めて、いつものポイントにつき早速、小さなコクワガタのオスがまっていた。



指の先で捉えて、次の木を目指す。少しでも力を入れると、壊れてしまいそうな脆さを感じさせる。そっと入れ物に移した。



今日の昼はとても暑く、夕方になって急に涼しくなったせいか、奥に進むと湿り気と樹液の匂いがむせるほどに強くなった。良い匂いでもないし、湿り気は気分よくないが、それでもなぜか深く吸ってしまう。



そして、以前メスのいた木へ。



近づくと、何かの羽音がした。



この木の幹は、何かが樹皮を食べ、木の肌がめくれて見えている。肌と皮の境目あたりから、樹液のつゆがしっとりとしみ出ている。



樹液で濡れたところは、液が光に反射してきらめき、液を吸った木の肌は黒ずんで色が変わっている。



その樹液のでているポイントをのぞき込むと、これまでのようなオオゲジたちがうごめく、オオゲジの天下にはなっていなかった。



皮の境目では、カナブンが一っ匹寂しく樹液を懸命に吸いながら、木の割れ目に入り込もうと、もぞもぞ動いていた。



指を近づけると、割れ目に頭をもぐりこませようと、木の肌に頭を押しつけた。



今日もダメだったかなぁ、、、と、少し物足りない気分になっていた。



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すると、耳のそばで、「ブーーーン!」。



蜂の羽音ではない。カナブンよりも大きそう。直感的にカブトかな?と思った。



暗い森の茂みのなか。音だけを頼りに虫を探りあてるのは至難。



辺りをライトで照らしてみるも、何も動いている様子はない。



この茂みのなか、どこかで何かが、もぞもぞと動いているのだろうが、それを目にして触れることはできなかった。



しばらく、闇にからだを溶け込ませ、ライトの光でなめるように森のなかを照らし、光のなかを探っていたが、何も動くものはなかった。



より小さな羽音が、耳元や腕、足など、肌を露出した部分に絡みつくようにやってきて、血を啜っていく。



ところで豆知識。蚊が人を刺した時、血が凝固しないよう、血を吸いながら、蚊の体液を血に送り込むのだそうだ。肌がかゆくなるのは、そのとき送り込まれた体液のせいなんだとか。



からだ中、細かな羽音に襲われてくじけそうになったとき、大きな羽音の波がやってきた。



「ヴゥ〜ワッンン〜ヴゥ〜ン」



しばらく音を出し続けている。



やがて方向が分かり、ライトを向けた。



そこには、黒い雲のような影が、目の高さの辺り、木の横にとどまっていた。



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飛んでいるナニかに、手を伸ばすと、ゆっくりとかわされる。



もう、カブトムシでなくてもよかった。危険ではなさそうな気がしたし、この手で触れて、正体を確かめたかった。



そして両手を伸ばし、胸に包み込むように、近づいた。



ふわっ、と上にうごいた。



その動きを制し、抑え込むように、さらに上に手を持ってきて、



上から優しく触るように抑えて、地面に導くことができた。



落ち葉の上にたたずんでいたのは、小さなカブトムシだった。



最初はメスかな?と感じたが、小さなツノが生えていた。



こうして私はカブトムシと出会い、気持ちよくメスのもとに連れて行くことができたのだった。



☆・−・☆・−・☆・−・☆

ちょっと長くなってしまったけど、書き方の雰囲気を変えてみました。

なんでも良いので、感じたことなど、残していただけるとうれしいですっ!



カブトムシ、今年、来年あたりで最後なんだろうなぁ、、、

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先日メスを連れてきて、どうにかオスも連れてきてあげたいなぁ、、、っと思っていた。



これまで、何度か探しに行ってみたが見つからず、コクワガタにとどまっていた。それが、今日やっと連れてくることができた。カブトムシとしては2匹目。



昨日なんとなく“行ってみたいなぁ”と思っていたが、家にクルマもなく、すでに遅いので、“明日(つまり今日)の帰りにいってみよう”と思っていた。



そして今日。



帰りは早く、おもった以上に明るかった。



懐中電灯無しで、山の中を歩けるほど。



それでも山に入ってからは、細かなもの、小さなものまで良く見て、探すために電気を付けた。



入ってすぐ、草と土の匂い、木々の匂いが沸き立った。いつものことだが“いそうだな”と感じさせた。



少し奥まで歩を進めて、いつものポイントにつき早速、小さなコクワガタのオスがまっていた。



指の先で捉えて、次の木を目指す。少しでも力を入れると、壊れてしまいそうな脆さを感じさせる。そっと入れ物に移した。



今日の昼はとても暑く、夕方になって急に涼しくなったせいか、奥に進むと湿り気と樹液の匂いがむせるほどに強くなった。良い匂いでもないし、湿り気は気分よくないが、それでもなぜか深く吸ってしまう。



そして、以前メスのいた木へ。



近づくと、何かの羽音がした。



この木の幹は、何かが樹皮を食べ、木の肌がめくれて見えている。肌と皮の境目あたりから、樹液のつゆがしっとりとしみ出ている。



樹液で濡れたところは、液が光に反射してきらめき、液を吸った木の肌は黒ずんで色が変わっている。



その樹液のでているポイントをのぞき込むと、これまでのようなオオゲジたちがうごめく、オオゲジの天下にはなっていなかった。



皮の境目では、カナブンが一っ匹寂しく樹液を懸命に吸いながら、木の割れ目に入り込もうと、もぞもぞ動いていた。



指を近づけると、割れ目に頭をもぐりこませようと、木の肌に頭を押しつけた。



今日もダメだったかなぁ、、、と、少し物足りない気分になっていた。



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すると、耳のそばで、「ブーーーン!」。



蜂の羽音ではない。カナブンよりも大きそう。直感的にカブトかな?と思った。



暗い森の茂みのなか。音だけを頼りに虫を探りあてるのは至難。



辺りをライトで照らしてみるも、何も動いている様子はない。



この茂みのなか、どこかで何かが、もぞもぞと動いているのだろうが、それを目にして触れることはできなかった。



しばらく、闇にからだを溶け込ませ、ライトの光でなめるように森のなかを照らし、光のなかを探っていたが、何も動くものはなかった。



より小さな羽音が、耳元や腕、足など、肌を露出した部分に絡みつくようにやってきて、血を啜っていく。



ところで豆知識。蚊が人を刺した時、血が凝固しないよう、血を吸いながら、蚊の体液を血に送り込むのだそうだ。肌がかゆくなるのは、そのとき送り込まれた体液のせいなんだとか。



からだ中、細かな羽音に襲われてくじけそうになったとき、大きな羽音の波がやってきた。



「ヴゥ〜ワッンン〜ヴゥ〜ン」



しばらく音を出し続けている。



やがて方向が分かり、ライトを向けた。



そこには、黒い雲のような影が、目の高さの辺り、木の横にとどまっていた。



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飛んでいるナニかに、手を伸ばすと、ゆっくりとかわされる。



もう、カブトムシでなくてもよかった。危険ではなさそうな気がしたし、この手で触れて、正体を確かめたかった。



そして両手を伸ばし、胸に包み込むように、近づいた。



ふわっ、と上にうごいた。



その動きを制し、抑え込むように、さらに上に手を持ってきて、



上から優しく触るように抑えて、地面に導くことができた。



落ち葉の上にたたずんでいたのは、小さなカブトムシだった。



最初はメスかな?と感じたが、小さなツノが生えていた。



こうして私はカブトムシと出会い、気持ちよくメスのもとに連れて行くことができたのだった。



☆・−・☆・−・☆・−・☆

ちょっと長くなってしまったけど、書き方の雰囲気を変えてみました。

なんでも良いので、感じたことなど、残していただけるとうれしいですっ!



カブトムシ、今年、来年あたりで最後なんだろうなぁ、、、