とっても素敵なほけんの話

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放射能

みなさん、「放射能」と聞いて、何を想像しますか?


東北地方太平洋沖地震では、日に日に放射能についての話題が大きくなっていきました。


やがて、アメリカ軍や消防庁などの協力により、原子力発電所原発)の冷却の処置が功奏し始め、その話題も徐々に減りました。とりあえず、最悪の事態は回避できそうです。


ところで、テレビ報道では、放射能の話題は多くあるものの、放射能とは何か?ということをあまりやっていないように思います。それが却って恐怖をあおっているように思うのですが、いかがでしょうか。


人間は、得体の知れないもの、正体が分からないものに対して恐怖を感じる傾向があります。


お化けが怖いのは、正体が分からないから、、、、死が怖いのは、死後の世界を知ることができないから、、、放射能についても、似てる部分があるかと思います。


しかし正体を知ってみると、案外怖くなかったりするものです。


松尾芭蕉の「幽霊の 正体見たり 枯尾花」という句にもあるように、正体がわかれば、なぁ〜んだ、となるかもしれません。


かつて物理を少し勉強したモノとしては、これまでも原子力とか、放射能とか報道があるたびに、少し違和感を感じたりしてました。


まず放射能という言葉、、、、言葉から明らかなように「能力」のことなのです、、、、、噛み砕いていうならば、、、「放射線を、放射する能力」のことです。


まるで、毒性のある気体だか液体だか、目に見えない粒子だか、の広がりのように「放射能」が使われたりしてますが、本来的には能力のこと。


分解能、、、吸収能、、、「〜〜能」は、能力のこと。。。分解能は、どの程度細かく見られるかといったことで、分解する能力、、、同様に、吸収能は、吸収する能力のこと。。。放射能も本当は、放射する能力のことです。


で、放射されるのは放射線です。


放射線が、普通の原子・分子にぶつかると、崩壊したり変異したりするのです(この部分が、なんとなく謎な部分だったりしますが)。ただし、ぶつかった原子すべてが崩壊したり変異して、放射能を帯びるわけではないです。


放射線がぶつかって、さらにぶつけられた物質から放射線でるようになる「連鎖」がおこるのは、原子炉などの中で特定の条件が整った場合で、何もしてない状況で連鎖がおこることはまずありません。


放射線は、すべて危険とかではなく、安全として認められているものもあります。レントゲンとか、空港での危険物チェック、ちょっと知られていないものでは、ジャガイモの発芽防止などで、使われています。


つまり、放射線が照射されても、照射された物質が放射能を帯びるわけではありません。


危険なのは、すでに放射能をもっている物質だけで、それに触れた物質に放射能がうつるということはまずありません。


つまり、放射能が空気などで伝搬することはなく、危険なのは、放射能を帯びたチリなどが飛んできて、それが放射線を放射して、それに健康な体の分子がぶつかって変異したりするのです。


また放射線は太陽など天体からも非常に多く放射されていて地表にもとどいています。空からの中性子線がコンピュータのCPUやメモリにあたり、演算を狂わせることも知られています。


放射能」と聞くと、すぐになんだか危険という気分になりますが、放射能がうつることはないですし、強さによっては、日常でも十分接しているものだったりするのです。


放射能による保険はありませんが、もちろん入院された場合は、医療保険による給付をうけられます(これ、むりやりこじつけた感じですね。今回も保険にあまり関係ない話題になってしまいました)。


今回の説明、わかりづらかったかなぁ、、、、少しでも不安を減らしたいとは思ったのだけど。いかがでしょうか。ご感想などお待ちしています。