1%(パーセント)の価値
1%(パーセント)と聞いたとき、それを大きいと思うだろうか?
それとも、小さいと思うだろうか?
その場面によって、感じ方は大きく違ってくるだろう。
保険について、パーセントという言葉が登場するのは、多くの場合、利率のところになる。
積み立て利率が1.7%とか、3.2%とか。
積み立て型の保険商品の多くは、この利率が目立つところに書いてある。
ところが、この数字をみて、どれほどのものなのか、想像できる人は少ないように思う。
今、手許に、某銀行から届いた金融商品のパンフレットがある。
ブラジル通貨のレアルで運用して、年利7%を達成させるという金融商品が出ている。
同じパンフレットには、オーストラリアドルで、5.5%となる金融商品も出ている。
これらの違いは、どの程度なのか、頭の中で、ぱっと分かる人はいるのだろうか。
年利のパーセントを言われて、それが大きい/小さいは分かる。
今の時代、7%の年利が、ものすごく大きいことは、多くの人が知っているだろう。
日本の銀行の普通の定期預金だと、0.3%だって立派な方だ。
7%は、その20倍以上ということ。それがものすごく大きいことは分かるだろう。
しかし、具体的に、どれほど差があるか、ピンとこないのではないだろうか。
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ある程度のまとまったお金が手に入り、定期預金に預けることにした。。。
年利0.3%のものをやっと見つけて、100万円を5年の定期に預けた。
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さて、それから5年の月日が流れ、預けていた100万円はどれほど殖えただろうか?
0.3%では、あまり期待できないが、100万円も預けたのだし、5年も待ったのだから、ある程度増えてるのではないだろうか?
と思うかもしれない、、、、が、、、
0.3%では、5年で1万5000円しか増えない。
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では、仮に1%だったらどうだろう、、、
同じように100万円を預けると、、、
5年後に、、、、
なんと5万円以上増えている。
たったの1%の差もないのに、殖えたお金は3倍以上だ。
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さらに7%だったら、、、、
100万円は5年で、、、、、
、、、
140万円になる。
10年で約2倍。
20年だと約4倍にもなる。
2,000万が5年で3,000万。
5,000万が10年で1億。
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仮にブラジルレアルが調子よくて、
年利7%が継続するならば、4,500万も預けておけば、年間300万円の利子が得られる。
贅沢しなければ、それだけで生活できるかもしれない。
利率のパーセントの違いは、
数字だけ比べるととても小さくみえるかもしれない。
しかし、実際は大きな差になってあらわれる。
実際にいくらを預けるのか、検討して比較しなくては、パーセントだけでは、とても分かりづらいのではないだろうか。。。