保険と税金:その1、死亡保険について
さて、予告どおり、今回は税金の話しをいたします。
ちょっと、いい図を見つけたので、お借りしました。
でも、この図は分かる人にはわかるけど、
知らない人には、わかりづらいですよね。
保険を仕事にしている人なら、分かるでしょうが、
一般の人がぱっと見たのでは、わからないかと思います。
なので、詳しく説明していきましょう。
まず今回は、一般的な生命保険。
つまり、だれかが死亡したときに、保険金を一度に受け取るタイプのもの。
ここから説明いたしましょう。
こうしたタイプに関わらず、保険には、
?契約者
?被保険者
?保険金受取人
があります。
?は、誰と保険会社が契約したか、というもの。
分かりやすくいうと、保険料を支払う人です。
?は、誰が亡くなったときに、保険金が支払われるか、という対象者。
?は、誰が保険金を受け取るか、です。
税金のことを考える場合、どのような税がかかるかについて?は無関係です。
また、税金がかかる人は、保険金を受け取った?です。
そうすると、?と?が、どうなっているかだけ、考えればよいわけです。
また、死亡保険にかかる税金は、所得税(一時所得)、相続税、贈与税、のいずれかになります。
一般に税率は、
になります。
まず?=?の場合を考えましょう。
つまり自分で保険料を支払って、自分で保険金をもらう場合です。
これは所得税が課税されます。
分かりやすい考え方としては(あまり良い考えではないですが)、何かに賭けている、と見るのです。
自分のお金を、何かが起こるかどうかに賭けて、増やすと見ます。
そう見ると、所得税がかかるのが理解できるでしょう。
次に、?≠?の場合です。この場合は、?が?の相続人かどうかで変わってきます。
相続人の場合は、相続税がかかりますし、そうでない場合は、贈与税がかかります。
具体例を挙げるとわかりやすくなるでしょう。
たとえば、自分が亡くなったときの保険金を、子供もしくは配偶者が受け取る場合。
つまり、?が自分、?も自分、?が子供もしくは配偶者(つまり相続人)の場合は、相続税になります。
しかし、たとえば配偶者が亡くなった場合に、子供が受け取る場合。
つまり、?が自分、?が配偶者、?が子供となる場合は、
自分は亡くなっていないので、?は?から、お金を相続することになりません。
なので、単にお金を受け取ったということになり、贈与税がかかります。
これらすべてをまとめると、、、、
?=?:
保険を契約した人が、保険金を受け取る場合は、所得税。
?≠?で、?⇒?(相続):
保険を契約した人が、保険金を受け取る人に、お金を相続する場合は、相続税。
?≠?で、?⇔?(相続でない):
保険を契約した人が、保険金を受け取る人に、お金を贈与する(保険を契約した人は亡くなっていない)場合、贈与税。
といったことになります。
一度みただけで、すうっと、理解するのは、難しいかもしれません。
実際に、ご自身の保険などを見てみて、確認してみてください。
課税回避とならないように、変更されるのが良いかと思います。