とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

視点の違い

以前私は、会社員をしており、


そこを独立して、個人事業を始め、


やがて法人を設立しました。


その後さらに、会社員に戻ったわけですが、

「雇われる側」と、「雇う側」の両方を経験できたのは、

とても貴重だったと思っています。


会社を経営されている方には、

それまで普通の会社員をされていたことがない方が多くいたりします。


また、多くの会社員は、自身で会社を経営されたことがないかと思います。


社長は、従業員に安心して働いてもらうため、

翌月の資金繰りが厳しくても、平気な顔してなくてはなりません。

逆に利益が出ていても、先のことを考えて、

従業員には厳しい状況をあえて想像させるようなことを言ったりします。


従業員は、いかにして会社からお金を多くもらうか考えます。

有給休暇を多く貰い、経費を多く貰い、賃上げ要求をします。

役員が贅沢しているのは許せないですし、

ましてや役員の家族とかが、会社の備品などを使ってたりすると、

許せません。


両者とも見ている方向性、視点がまったく違うのですが、

めったに考えない状況について、

考えが同じになることがあります。


社内の1人を除いて、、、


社長の急な死。


社員数が数百人以上の大会社なら、あまり大きな影響はないかもしれません。


しかし、日本の企業の95%以上は、中小企業と呼ばれる規模です。


社長の死は、事業全体に大きな影響を与えることが免れません。


会社としては、これによって売り上げが落ち込むこと、

融資が止まったり、はがされたりするのは致命傷です。


従業員としては、社業が悪化して、給与が払われなかったら最悪です。


ところが、多くの企業で、このことはほとんど考えられていません。


会社としての幸せ、従業員としての平穏、

これらのために、どうか検討してください。


社長は、肩にそれだけのものを背負っているのです。


亡くなった場合の従業員の給与、融資の返済、売り上げの落ち込みの補填。


次の体制が整うまでの期間、持ちこたえられるように、、、


場合によっては、解散の方向になるかもしれないならば、その場合に必要な費用。


事業を行うためには、経営者の視点、従業員の視点の双方から、

自分が亡き後の費用を検討するのが、起業家としての責任なのだろうと思っています。