入院の短期化
入院の短期化について、さまざまな意見がありますよね。 それは「技術の進歩」による、という声もありますが、それ以上に、医療法人の経営を考えた場合に、無理やり短期化させている、というところも事実なのです。 "入院”すると、診察料は確実に上がります。 だから、日帰り入院にならないように、気配りしてくれる先生もいることは、先に述べました。 しかし、法人を運営するうえで、入院はとても大事な収入源の一つです。 ただし、大事なのは短期入院だけです。 診療報酬、、、レセプト、、、この言葉を聞いたことがある人も多くいるでしょう。 医院などが国から正規の診察料として受け取ることができる報酬の元となる数字です。 これによると、、、、 看護配置比7:1の医院の基本診療点数は、1555点です。 1点は10円なので、1万5550円になります。 当然看護比率が下がると、診療点数は下がり、15:1の場合は、934点になります。 ところで、14日以内の入院の場合、これに450点が加算されます。 15日以上30日以内の場合は、192点加算されます。 さらに90日を超えた場合、基本点数は928点。特定な理由でない場合は790点になってしまう。 つまり、看護師を配備して、治療器具や監視施設などを装備した病棟で、1泊しても、それだけでは最大で2万円弱しかもらえないということになる。 14日を超えると約1万7000円。さらに90日を超えたなら、ほとんどの医院で大赤字になってしまうことは明らかでしょう。 つまり、日本の医療においては、入院患者を1日でも早く追い出さないと、赤字になってしまうという制度があるわけです。 私の知人には、卵巣がんで入院し、外来の診療の当日から入院、2日後に手術、7日後に抜糸もしていないのに退院。 退院後は約2か月間、ほぼ毎日通院することになっていました。 つまり、これに対応すべく、保険に入るには、 入院給付金は多くする必要はありません。逆に、診断一時金や手術給付金を大きくしておいたり、通院給付金を大きくしておく必要があるでしょう。 保険のコンサルタントに求められるのは、保険についての知識は当然として、保険の対象となる医療や事故、死亡原因などについて、どうすれば多くもらってもらえるようにできるのか、、、なのだろうと思うのです。 たとえば、がんの放射線療法、、、ネットで入った人は、、、、、 、、、 これに対して手術給付金を請求しようと思えますか? 結局何ももらえなかったり、多くもらい損ねる保険にはいるのと、 多くもらえるのと、どちらの保険に入りたいですか?じっくり検討して、答えを出してください。
保険はお金を受け取ることを考えるのが大事、、、、、ehokenです。