短期払い | 損金計上 | 保険料の経理 は どうするの? | 全損にするには?
今日は午前中に市役所に行って、母の住民票と収入証明書をもらってきました。“タダ”でもらえて気分が良いehokenです。どうして無料だったか興味あれば、こっそり連絡ください。
だいぶ暑さがひいてきて、秋を感じるようになりましたね。周りでは秋の虫が合奏しています。
さて今日もマニアックな話し。
短期払い保険の経理処理です。ナニソレ一体?って方がほとんどでしょう。
今日会った社長、以前は保険の名義を変えることが節税になることをイマイチご理解いただけなかったのですが、今日はすんなりご理解いただけました。以前より、説明がうまくなったかと思い、調子に乗って、タイトルにある「短期払い保険の経理処理」それとその特例となる保険まで説明してきました。ご検討いただくことになり、うれしくてここでも、今日の振り返りのつもりで書いておきます。
さて、保険料には二つの払い方があります。ひとつは、保険が有効な期間、ずっと保険料を払う方法。これを全期払いといいます。30才から60才までの保険で、60才まで払い続けるものとか、一生保障が続く終身の保険を、やはり亡くなるまで払い続けるといったものです。
これに対して、保険料の支払いを早く終わらせてしまおう、という考えの払い方もあります。こちらは短期払いといいます。たとえば80才までの保険だけど、支払いは60才で終わるようにしようとか、終身の保険を65才で払い終えようとかするものです。
全期払いと短期払い、イメージできたでしょうか?
全期払いは今月支払った保険料で今月分の保障を買っているイメージになりますよね?では短期払いはどうでしょう?
今月払った保険料は、今月の保障だけに充てられているでしょうか?イメージしやすい例として、最後の支払いを考えてみましょう。今月保険料を払うと、来月以降は、保障は続くのに、保険料の支払いはなくなります。今月払う保険料は今月分だけではなく、将来の保険料まで含まれているのを想像できるのではないでしょうか。
この考えが経理処理するときに必要になってくるのです。短期払い保険に支払った保険料は、一部は将来のために積み立てているもので、その月の費用にはならないのです。
ここまで、なんとなく、ご理解いただけましたでしょうか?
終身の保険の経理処理の場合、保障期間を105才までと仮定して、経費算入分を按分するのです。
たとえば55才で終身の掛け捨て保険を作り、支払いは65才で払い終える場合、支払いは10年で終わりますが、保障は一生涯になります。月々支払う保険料は全額がその月の経費になるわけではありません。65才までの10年の支払いで、105才まで50年分の保障を買う、ということになるので、経費算入分はたった5分の1になってしまいます。
多くの経営者の方などが会社の経費で医療保険などに入っており、退職予定までに払い終わるように設計してあります。その保険料が全額損金になっていないのはこうした計算があるためです。
しかしっ!!!特例があるのです。
いくつかの条件をクリアすれば、短期払いでも全額損金にしてもいいよー!、ってことです。