とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

先進医療 | 混合診療 | 平均費用 いくらかかる?

今日は、夕食を抜こうと思っていたのに、逆に、こってりラーメンを食べて、おなか一杯幸せだけど後悔しているehokenです。今でも、絶賛、胸やけ中。年なのかな(笑)?

 

 

■先進医療とは?

 

さて、お客様とお話ししていて、よくでてくるキーワードとして「先進医療」があります。先進医療って知ってますか?

 

ほとんどの人が、知ってるって答えます。「進んだ技術の医療でしょ?」「高いんでしょ?」「体に負担がかからないんでしょ?」などなど、、、詳しく知っている人もいます。

 

自由診療とは?

 

まず、先進医療を説明する前に、自由診療について確認します。

 

日本では国の制度で、国民が健康保険に入れるようになっています。ほとんどの人はケガや病気を治すときに健康保険を使うでしょう。健康保険の範囲内の治療なら、自己負担は3割になったり1割になったりします。

 

保険を使った治療がある程度済んでから、医師や病院が「追加で、良い治療があるんですよー、その方が早く治りますよー」とか、「痛くないですよー」とか言って、「でも、少しお高いんですよ、、、、っていうのも、保険がきかないんで、、、」って言ってきたら、どうしますか?

 

金額によっては、(お願いしちゃおうかな)ってなる人も多いのではないでしょうか。

 

実は日本では、こうしたことは禁止されています。差額ベッドや、部屋の施設、美容サービスなどを除いて、保険の範囲内で治療をしてるなら、自由に治療を追加してはいけないことになっているのです。どうしても追加したい場合は、最初の治療にさかのぼって、保険の適用外にしなくてはなりません。


あたりまえのように最初から保険が効かないと認識されている治療もあります。美容整形、レーシック、ジルコニアの入れ歯などなど。これらの施術は、高額になるのがあたりまえと思われています。こうした、公的な健康保険が使えないものが自由診療です。

 

混合診療とは?

 

すでに書きましたが、健康保険の範囲内の治療に自由診療を追加することは禁じられています。二つの診療を混ぜることは混合診療といいます。基本的に混合診療は禁止ですが、唯一認められている診療があります。それが先進医療なのです。現時点では混合診療できる治療は先進医療だけなのです。

 

先進医療は大きくAとBに分かれています。Aは、すでに確立された技術ですが、施術できる施設や医師が少ない。Bは、一部で認可されていない器具や材料などを使い、施術できる施設や医師が少ないといった治療になります。

 

日本の健康保険は、国民全員の負担により、国内をあまねく均一の医療を受けられるようにすることが目的なので、地域的な偏りや、施術を受けられる人が限られる医療に支払うわけにいきません。なので、日本の一部の地域でしか施術できない治療に対して、保険を適用することはできないのです。しかし、その分だけ自己負担するなら、進んだ医療を受けてもいい、という仕組みが先進医療なのです。これは、医療の進歩にもつながります。

 

■どんなのが先進医療?

 

少し知ってる人だと、先進医療は●●って芸能人がガンの治療に使ったとか、××って有名人の親がガンになって、先進医療を使うためにXXはお金を貯めてるんだって、とか教えてくれたりします。

 

よく知られているのは、ガンの治療で、重粒子線や陽子線を使ったものです。自分も、これで治療した人を何人か知っていますが、今までの“治療”というものとは、まったく別物だと言っていました。

 

しかし先進医療は、これだけではありません。先進医療技術数はAとBあわせて今は、108種類、実施医療機関数は786、患者数は2万8153人にもなっています(厚生労働省、平成27年度実績報告)。

 

どんなものがあると思いますか?件数を見ると「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」が圧倒的に多く、9,877件です。次いで「前眼部三次元画像解析」が7,788件。

 

「多焦点レンズ……」というのは、白内障の治療です。メガネが何本もいらなくなる治療です。「前眼部……」というのは緑内障など、眼球を物理的に切ったりすることなくにごりなどを解析する技術のようです。

 

その次がガンの治療で、「陽子線治療」が3,012件、「重粒子線治療」が1,889件。1,000件をこえるのはここまでです。技術としては100種類以上あるのに、よく知られているはガンの治療で、ときどき白内障治療も知っている人がいる程度で、ほとんどの治療は知られていません。施術実績がまったくなかったという技術もあります。高額になるという先入観から、施術を希望しない人も多いのだと思います。

 

 

実際、平均費用を調べると、「陽子線治療」は、先進医療部分総額が約81億円になっていて平均1件あたり約268万円、重粒子線は約309万円になります。しかし、「多焦点眼内レンズ」は総額が約59億円ですが、1件あたり約54万円、「前眼部……」は3,817円です。なかには「有床義歯補綴治療における総合咬合・咀嚼機能検査」の3,316円といったものもあります。他にも2万円台から10万円程度のものが多くあります。先進医療が高額というのは正しくないようです。

 

普通に暮らしていて、先進医療を勧められることは、めったにないことだと思います。また、病気にかかって、その病気に先進医療を使えるケースは多くないでしょう。しかし、先進医療は、一般的には優れた医療です。積極的に自分の病気に先進医療が使えるのか調べ、使える環境にあるならば、“高いから使うのをやめよう”という思い込みをすてて、ぜひ使って、良い医療をうけてもらいたいと思います。

 

先進医療の費用を担保する保険に入っているならなおさらです。さらに、保険会社によっては金銭面だけでなく、どの病院にいけばよいのか、またその治療が有効なのか、有効ならば紹介状まで出してくれる、といったサービスをしてくれるところもあります。

 

保険と、それについているサービスを有効に使って、先進医療などの優れた医療を受けてほしいと思っています。

 

具体的に、どんな保険に、どんなサービスが付いてるの?お気軽に質問ください。絶賛質問待ち受け中(笑)

(ブログへのコメントになります)