とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

大学に行かせるには1,750万円必要 | 月4万円の積み立てで子供を私立理系(下宿)に通わせる

この時期はフレッシャーズがとても目に付くように思うehokenです。

 

 

自分の最終学歴について、どう思っていますか?やっぱり行ってよかった、行かなくてもよかった。大学まで行った人は、大学で学んだ知識を社会で活かせているでしょうか。また、その時できた友達とのきずなが今の自分を作ったと感じるなど、思いは人それぞれでしょう。

 

しかし、そのときにかかった費用を考えると、その感想は少しかわるかもしれません。そのときに、おそらく親が、自分の最終学歴の学校に行くことで、どれほどの費用を出していたか、知っている人はあまり多くないでしょう。それを考えると、コスト対効果が十分あっただろうか、同じお金で他のことをしていれば、もっと良かったと思えるかもしれません。

 

では実際、高校や大学に行くには、どれほどの費用がかかるのでしょうか。日本政策金融公庫は平成29年1月30日、「教育費負担の実態調査結果」を発表しました。ここでは、高校や大学へ行く際の費用や、それぞれの世帯収入ごとの違いや、学費ねん出のために何をしているか、といったことがまとめられています。

 

さて、以下のコースの学費は、どのくらい違うと思いますか?

?高校だけ

?高校から、国立大学(自宅通学)

?高校から、私立理系(自宅外通学)

 

もちろん、このブログを読んでくれている方の中には、お子様を医学部に進ませたいと考えている方も多くいるでしょうが、今回は考慮の外にいたいします。

 

上記の「自宅外通学」とは、子供が、親の世帯とは別居して通学しているケースです(学校は自宅外なんだから、みんな自宅外だろう、って?確かに分かりづらいことばですね。発表資料の言葉をそのまま使っています)。

 

まずは?高校だけのケース。入学費用と在学費用を累計すると、子供1人当たりの費用は、高校3年間で267.4万円。ほとんどの人が高校に行くと言われてるのに結構な費用ですね。高校は無事に卒業すれば3年間なので、単純に3で割っても約90万円。年間100万近くかかるわけです。

 

次に?は、?に国立大学の入学と4年間の在学費用が追加されます。ここからは、お子様を大学に行かせたいと考えている方は、目をつむりたい話題ですね。まず入学費用です。国立大学でも平均79.7万円かかってきます。内訳をみると、入学金が35.4万円で、受験の費用が31.2万円、他大学への支払い(いわゆる滑り止めなどでしょう)が13万円になっています。

 

そしてもちろん、在学費用がこれに追加されます。これが1年あたり101.3万円。ここには学校に納付するお金だけでなく、家庭教育費も僅かですが含まれます。これが4年間で405.2万円になり、高校と大学と合わせると、752.3万円にもなるのです。

 

ちょっと良いクルマが2台くらい買えそうじゃないですか?それほどの費用をかけて、大学で学んだ訳なので、大学に行かれた方は、投下資本を回収することを検討してみてください(笑)。

 

それでは最後に?の私立理系大学で、しかも一人暮らしコースです。詳細に書くと冗長なので、まとめて大学卒業までの費用は1,147.1万円です。1,000万超えです。社会で理系が重宝されるだけあって、それまでにかけてきた費用もすごいですね。

 

さらに、下宿やアパートなどをしていると、ここに年間平均145.1万円(月額12.1万円)の仕送りが追加されるのです。4年で580.4万円。これだけで日本の平均年収を100万以上超えてますね。これらを合計すると1,727,5万円です。場所にもよりますが家が建ちますね。これだけかけないと大学に行かせられないわけです。もちろんこれは、調査の平均値ですから、これよりはるかに高い人、低い人、いるかもしれませんが、多くの人はこの前後ということになるのでしょう。

 

高校だけでも約300万円で、そこそこ高いと思ったかもしれませんが、私立理系(一人暮らし)は、その6.5倍も必要になってくるわけです。もしも将来、お子様が行きたい大学があると言ったとき、即答で「無理」と言わずに済むように、備えはしておいた方が良いでしょう。

 

上で紹介した資料では、国の教育ローンの効果が示されていて、たとえば私立理系ではローン利用者と非利用者で、かかった費用に100万円以上のひらきがありました(ローン利用者が1,055.2万円、ローン非利用者1,162.5万円)。学資ローンや奨学金をうまく利用することで、上記した卒業までの費用を全額用意する必要はないかもしれません。それでも、すべて奨学金やローンというわけにはいかないでしょう。

 

たとえば、今お子様が1才で、17年後に大学入学、そこで1,000万円必要になるとします。申し訳ないけど3割は奨学金や学資ローンで借りてね、ということにします。すると700万円を用意してあげればよいことになります。高校に入ってからは年間100万円近くかかるので、ためるのは、それまでの14年間です。700万円を14年でためるには、年間ちょうど50万円。月に4万2,000円。ちょっと頑張れば貯められそうじゃないですか?

 

こういったご相談を、毎日数多くの方とさせていただいています。条件の良い奨学金や学資ローン、有利な積立など、このブログでも紹介させていただこうと思います。