はばたけポポンデッタ
朝見たとき、やはり尾を下に向けて、流されるように泳いでいた。元気になってくれれば、と思ったのだが、やはり難しいか。戻るまで生きていてくれれば良いが、とも思ったが、無理かもしれないとも思った。ただし、もう袋に隔離して、延命するのはやめようとも思った。いたずらに寿命を伸ばしても、正しい治療ができない限り、苦しみを与えているだけのような気もしてきたためだ。それよりは、仲間のポポンデッタと一緒に過ごさせてあげようと思った。
戻ると、なんとなく元気になった感じだった。若干尾を上に上げていた。ただしもちろん、普通ではなかった。
エサを上げると、食べてくれた。しかし、ちゃんと口に入れられないで、エサの前で口をパクつかせて、水面から水中に戻ってしまう。
やがて、他の魚が、エサを食べ、ポポンデッタを追い払ってしまった。
さらに、悪いことに、元気なポポンデッタが、追い回し始めた。体を震わせるようにして、水槽のなかを逃げまわった。
時々、ウィステリアの葉の上などで体を休め、水底に沈んでいく。浮かび上がると、また元気な方に追い回される。袋の中にいたときに、寄り添っていたのは、仲が良くてじゃなかったのか、、、、追い回すためだったのか、、、弱っているというのに、、、、
追い回されて、やはり疲れたようだ。口をパクパクさせて、葉や水底に尾びれをつけて休んでいた。
腹びれは、だいぶ荒れて、ギザギザになってしまっていた。もう、元気になることはできないのだろうか、、、治療法を知らなくて、治してあげられなくて、、、ほんとうにゴメン。
さて今日は、戻って水槽を見たとき、もう一つ見つけたものがあった。
エビの抜け殻。もちろん、レッドチェリーシュリンプのものだろう。
ネットには、頻繁に脱皮するのは水が合わないことの証拠と書かれていた。本当だろうか。
まあ、今この水槽はポポンデッタのことを考えて、アルカリにふっているので、弱酸性が好きなレッドチェリーシュリンプにはあわないのだろう。
しかし、仕方がない。それに、とりあえずチェリーたちは元気だ。4匹とも生存を確認したし、今日はあまり隠れずに、底砂の上の見えやすい場所で、底砂のコケをツマツマしていたりした。
で、ポポンデッタとかのことを見ていたら、知らぬ間に抜け殻がなくなっていた。
なんだか、昨日せっかくチビと名付けたのが、急に大きくなった。脱皮したのは、このエビだろうか。ジャイアンと見分けが付かない。
オレンジも大きくなっている。ルビーだけ、なんだか細くて小さい感じだ。
で、ジャイアンとチビは、名前が大違いなのに、ずいぶんそっくりで、そばに2匹がいないと、わからなくなってしまった。また特徴を探さねば。