とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

鳥はなんで水の中にいる魚を見つけられるのですか?

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昨日書いた記事を見ちゃうと、きっと何を書こうとしてるか、分かる人にはバレちゃうね。

そうそう、前の記事「手ぶれを防ぐには」っていうのの続き。

熱帯魚撮影のもう一つのポイント。“水槽に写りこまないようにする”。

実はこれ、一眼レフ使ってる人は当然知ってるようなことかもなんだけど、一眼レフのレンズって、レンズだけでも結構な値段したりするんで、レンズ保護用のフィルターってのをつけたりするんだよね。

NDフィルターとかってやつ。付けない人もいるみたいだけどね。

あと、少し前、撮影後にレタッチなんかできないフィルムカメラなんかだと、SKYフィルターとかUVフィルターとか付けるのが一般的だった。

どんなフィルターなのか興味ある人はググッてください(不親切だなぁ〜)。まあ簡単に言うと空が綺麗に見えたり、紫外線をカットしたりするやつ。

でもって、風景写真とか撮ろうってときは、PLフィルターってのを使ったりする。

実はPLフィルターは寿命があるので、3年くらいで使えなくなる。私のも5年でダメになった。しかも、昔は結構高かった気がするなぁ〜。

だいぶ、話が回り道をしてしまったが、映り込みは、フィルターを使って消せるわけ。

あ、正面とかから撮ってて、完全に映ってるのを消すのは無理だけど。

光ってのは偏光っていって、波に例えると波打つ方向があるわけ。その方向に直角の細い隙間を通すと、その波をとおさなくなる。

何かに反射する光っていうのは偏光してるので、その方向をカットすると、反射した光が届かなくなるってこと。

詳しく知りたい人は

マルミ光機
kenko
デジタルカメラ研究ネットワーク

とか、見てみてください。

ってことで、一眼レフを使う場合は、こうしたフィルターを付けると、映り込みはかなり減らせるので、神経質になりすぎる必要はないかも。

ちょっと薀蓄(うんちく)としては、実は鳥の目には偏光フィルターと似た機能があって、それで高い空から、水の中にいる魚とかを見つけられるってわけ。まあ、普通の人間は、水面で光が反射しちゃうから、波が全くないとかっていう好条件じゃない限り、水の中を外からみることはできないやね。

んで、上のページにもあるように、偏光フィルターを使うと、無駄な光の反射が抑えられるので、普通は色が鮮やかになる。

具体的には、まず偏光フィルターを使わない場合。

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うちでは水槽が白い台に載っているので、水槽が少し暗いと、水槽の壁面にバッチリ台が映り込みます。赤い線で囲んだ部分が台の淵(ところで、WACOMタブレット使って、ソフトはフォトショップで線書いてるのに、なんでこんなに稚拙なんだろ)。

まあ、ピントがあってないよとか、かなりブレてるよとか、そういうのは置いといてください。あくまでも映り込みの例なので。

で、偏光フィルターを使うと、下のように、映り込みはなくなります。

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微妙に角度が違うとか、やっぱりピントが全然合ってないとか、ブレてるとかは言わないで。あと、色が全然ちがうじゃん、ってのは言ってもいいです。

ところで偏光フィルターは、べつにレンズにぴったりつけなくても、写したいものとカメラの間のどこかにあればいいので、たとえばコンパクトカメラであっても、フィルターをレンズの前に手とかで押さえておけば、ちゃんと機能しますよ。

昔ほど高くなくて、たぶんオートフォーカスで使っても問題ないだろうから(まったく保証はしませんけど)、水槽をたくさん写したいって人は(そうでない人も)、コンパクトカメラでも使った方がいいかも。