自分にできること
「
水じゃねえ、
食い物じゃねえ、
俺たちが送れるのは、
プロレスなんだよ。
“俺達の声で立ち上がれ!”
なんで、そういって勇気づけてやらねえんだよ!
」
大きな災害がおき、大勢の人が困っている。
被災しなかった人の中には、「何かをしたい、助けたい」と思っている人も多いだろう。
以前のブログにも書いたが、
私は、「普段通りに過ごすこと」、それが一番の復興につながると思う。
特別なことをして、普段の仕事が疎かになれば、それで困る人が出てくる。
それが連鎖すれば、やがて被災地にまで影響する。
どのような職業でも同じだ。
いや、職業どころか、どんなことをしている人でも同じだとさえ思う。
普段やるべきことを、普段とおりにやること。
それが、結果として一番、被災者のためにもなる。
被災地で活躍する人、その人が休まる場所を作る人、
さらにその人の食べ物を作る人、
そらに、その人が、モチベーションを高めるためにスポーツを見る。
そのスポーツをする人。
冒頭の言葉は、鈴木みのるというプロレスラーが発したもの。
善人ぶって物資を送るより、自分たちは自分たちの方法で、
被災者を助けるのが良いんだ、と説いた言葉。
自分の思っていたことと一致したこともあり、
とても、心に響いた。
普段やらないようなことは、こうしたときでもやらないほうがよい。
そんなことも考える。
暇な学生が、思いつきで、
自宅にあまっていたカップラーメンを被災地に送った。
やがて、コンビニやスーパーのカップラーメンを買いあさり、
被災地に送った。
自分では、とてもよいことをした気になっている。
しかし、、、カップラーメンは、スーパーの棚から消えた。
そして、、、、
被災地で、住民の避難所に届けられたカップラーメンは、
その被災所の事情にもよるが、、、
大量のお湯を一度に沸かせられない、、、
インスタント食品の中身、種類などがばらばらで、不平がでないように配るのが難しい、
といった理由で、大量に残されたまま、
次の被災所に、被災者が散っていった、、、
ということもあったようだ。
その学生のために、困った人はいる、無駄になった食べ物もある。
しかし、助けられた人はいない。
そんなことにもなってしまったのだ。
何か役立ちたいという気持ちは大切だ。
しかし、安易な思いつきで、行動に移すくらいならば、、、、
それこそ、自分が被災者になるくらいの覚悟でなければ、
普段通りにするのが最もよい。
普段の仕事として、人を助ける人も、多くいる。
そして、それを指揮したり、割り当てたりする人も多くいる。
もし、そうした人からの要請があれば、従って助けに行けばよい。
そう考え、、、、私は、今も、いつも通りの仕事を、いつもの通り、続けようと思う。
たとえ、「こんな非常時に、なんでそんなことを!」と言われようと、
それが、世の中のためになっていると信じて、、、、