とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

萎縮した保障

私は今、企業保険をメインにしているが、研修などで入社の近い、分野の違う人たちと会うことがある。


今日も研修が行われた。


研修のテーマとして、仮想の家族情報から、


適した保険プランを設計するというものがあった。


多くの人たちは、現在払っている保険料から、それほどあがらないように、、、、


という配慮を(勝手に)して、


その家族に対して十分な保障とはいえない保険プランを設計していた。


私たちが聞くと、言い訳のようにしか聞こえないが、


お客様を納得させるような、プランの説明を行っていた。


おそらく、みんな、そうしたプランでは、十分救えないことを知っていながら、、、、、


それに対して私は、保険料は、周りにいた人たちの数倍にもなっていた、、、


「企業保険をやってると、保険料の感覚がちがうねぇ〜」なんて、半分冷やかしのような声も聞かれた。。。


しかし、私は、個人向け保険を担当するときも、企業と同等以上に真剣に対処している。


今回も、しっかりとした保障を考えたプランを提示した。


それまで支払っていた保険料よりは大幅に増額になるが、


仮想家族の世帯収入で、がんばれば、払えないことはないという保険料だった。


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保険会社の人間が、「これで大体大丈夫ですよ」といって提示したプランについて、


何か不安を感じて追加する人など、いるだろうか、、、、、


その担当者が、自分で不安な態度を示していなければ、そのまま入ってしまうのではないだろうか、、、、


そのプランが、保険会社の人間さえ、不安を感じてさえいるのに、、、、、


そうして、顧客を思いはかっているかのようなプランが、


結局十分ではない保障の保険を生み出していて、しかもそのことにお客様自身が気がついていない。。。


万が一のことがあったとき、、、、不足について明らかになる。。。。。


それはまるで、、、、どこかの国の、大事件での対応のようだ、、、、


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最初から正直に、十分なプランを設計すると、これだけ保険料がかかりますよ。。。。


ということを示してから、


我慢できそうなところは削って、最終的に支払可能なところに落ち着ける。。。


そうしておけば、万が一のことがあった場合に、どこを我慢すればよいのかが分かる。


心構えができている。


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おそらくだれでも、最初にプロに「ほぼ良い」としてプランが示されたら、


そこから、自分が支払う保険料をあげながら、何かを追加するのは難しいもの。


しかも、最初に提示したものから、徐々に値段が上がっていったら、


お客様としても、どんどん不安が募ってしまうだろう。。。


追加すれば追加するほど、不安を消せるなら、、、、もっと追加する必要はあるのだろうか、、、、


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最初に、ちゃんと保障できるプランを示して、


そこから徐々に削るのは、その場での精神的なつらさはあるが、


その後の不安は限定的、、、どこに不安があるのかが分かるから。


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「保険屋さんはうそつき」とか思われてしまうのも、こうした事情があったのかもしれない。


仲間のあいだにも、本人は意識していないだろうが、お客様を不安にさせている人がたくさんいるのかもしれない。


ちょっとがっかりした。