とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

がん保険と高額療養費制度

がん保険にかぎらず、医療保険全般にいえるわけだが、


保険会社の広告は、


個々の保険の機能を強調する前に高額療養費制度を前提にして、


その保障をうたってほしいと思う。


知っている人もいるでしょうから、簡単に高額療養費制度を説明すると、


個人で支払う医療費が特定の金額(70歳より下で一般所得者ならば、80,100円)を超えると、


超過分については、約96%が戻ってくるというもの。また世帯ごとでも、特定金額を超えると、やはり戻ってくる。


年齢や所得により金額が違うのと、連続して3ヶ月以上超えた場合でも違うなど、詳細は、


社会保険庁

http://www.sia.go.jp/seido/iryo/kyufu/kyufu06.htm


などを参考にしてください。


で、最近の「がん保険」の比較は、


抗がん剤治療給付」である。


これは、保険の比較サイトとか、本の特集などで、


比べる部分の細かさを競い、保険会社を焚きつけているためでもあるが、


抗がん剤治療を目玉としたがん保険が、次々と販売されている。


しかし、、、、


比較サイトや、比較記事に対して、、、、もっと調べてもらいたいと思う。


保険の比較をする前に、、、、、


高額療養費制度でカバーされない抗がん剤治療が、どれほどあるのか、、、、


カバーされるのであれば、抗がん剤治療給付など不要なのではないか?


逆に、注目されている抗がん剤で、高額とされているものは未承認なのではないか?


だから高額なのではないのか?


であれば、現在世に出ているがん保険抗がん剤治療給付特約は、


「公的医療保険制度の給付対象である抗がん剤治療」を対象にしているため、


高額な抗がん剤は、保障の対象外になってしまうのを書いてないのは、なぜなのか?


そうしたことをちゃんと書かないで、無責任に「抗がん剤治療給付特約」がある/なし、とするのは、


某保険会社からの指示かなにかがあるように思えてしまう。


私は、保険のチカラをフルに活かすこと、その方法を一人でも多くの人に知ってもらいたいと思っています。


「実態のない保険」、「払われることのない給付金」、「実際は役に立たない特約」については、少しでも多くの人に、知っておいてもらいたいと思っています。


無駄な保険料を払うことは、保険のチカラをフルに活かせないばかりではなく、


そのような仕組みを作っている保険会社自体の信用も失落させるものだと思っています。


少なくとも、このブログを読んでくれている人は、だまされないようにしてもらいたい。


保険会社のwebページや、パンフレットを取り寄せただけで、作成している保険の比較の一覧表は、


本当に“使える”特約や保険だけではなく、特定の保険会社が、他の会社と差をつけるためだけに存在させているものまで、何も考えずフラットに掲載されていたりする。


ほとんど存在価値のない特約と、非常に重要な特約が、同じように扱われていたり、逆に、差がつくのはその点だ、などと強調されていることさえある。


保険のイメージを悪くしているのは、強引な保険の営業だけでなく、こうした無配慮な比較サイトで、無責任な情報を掲載している人とか、本などなのかも知れない。。。。。


そうしたサイトの担当者や、執筆者の方、、、、どうかお願いです。


個々の特約について、どのような意味があるのか、どのようなシーンで使われるのか、使った場合にどれほどの補填になるのか、きっちりと考えて、記事を作ってもらいたい。。。


そうした記事にあおられて、意味のない特約の保険が次々と現れるというのは、、、ほんとうに悲しくて泣けてきます。


おそらく、そうした情報にだまされて、加入してしまい、、、結局そうした特約が無駄だった、、、となってしまう人も少なからずいることだろうと思います。


もちろん、そうした情報は、保険を売る側も神経質に眺めています。


実は先日、保険代理店で、新しい保険の説明を、お客様として、聞かせてもらった。


まるで、某ムックに書かれている比較のような内容で、、、、


抗がん剤治療は、お金がかかります」


抗がん剤の治療について給付金がもらえる特約がついています」


との説明を受けた。


それぞれ、この2文は正しい。


しかし、高額な抗がん剤は、個人輸入など、公的医療保険適用外のはず。そうでなければ、高額療養費の範囲内。


保険適用外の抗がん剤については給付金はもらえないはず。


その代理店の営業マンは、確かにウソは言っていないが、


実態は表していない。


抗がん剤の具体的な費用を尋ねても、答えられなかったので、


おそらく、サイトや本の受け売りに過ぎないのだろう。


なんだか、非常に悲しくなった。。。。