家事の価値
専業主婦業の報酬はどのくらいになると思いますか?
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1500万になる!と試算しているサイトがある。
「その道のプロが、あなたをガイド。」を標榜するAllAboutというサイトに掲載されている。
サイトでは、アメリカの Salary.com を使って、主婦の仕事を、社長とか精神分析医などを、
断片的な時間で行っているとして分類し、割り振り、それぞれの時給を足し、
さらには、時間外給与の増加分までつけるとして計算したものだ。
このサイトの記事に、どういった意図があったのかは不明だが、
とても正当な評価とは思えない。
というのも、「では、働く女性はどうなのか?」という疑問や、
「年収300万円の妻の家事の報酬1500万円は、だれがどこから払っているのか?だれが補填してるのか」という疑問が沸いてくる。
年収400万円で働く女性は、家事を夫と半分に分担したとする。
年収は400万円と750万円の合計、つまり1150万円に大幅ダウンということになってしまう。
1500万円もらえる専業主婦を上回る年収を稼ぐ女性など、ほんの一握り。
つまり、一般には働くことで、大幅に自分の価値、、、年収を大幅ダウンさせてしまうことになる。
こうしたことには、働く女性は猛反発するのではないだろうか、、、
また、世帯収入の少ない家庭では、とても年間1500万円もの高額な「主婦」は雇えない。
一般に、「正当な評価をされず、退職を考える」報酬は、想定年収の6割程度。
つまり900万円の報酬がない場合は、転職してしまうことになる。
しかし、どうだろう、妻への報酬ではなく、世帯での報酬の合計が900万円以下であっても、
そうそう離婚しないし、平均年収よりはずっと上だ。
次に、少し別の調査を見つけた。
経済企画庁経済研究所が1997年に算出した結果だ。
ここでの、主婦の労働対価は276万円とのこと。
10年以上前なので、物価の違いもあるわけだが、、、、
多い/少ないは別として、先の1500万円よりは、ぐっと現実的な数値ではないだろうか。
1500万円もらえるなら、主婦をやるという人は多いだろうが、
300万円弱となると、ちょっと敬遠したくなる人は多いだろう。
ところで、想像してみてください。
もしもあなたが主婦だとして、、、、
もしくは、あなたが夫だとして、、、
奥様が、今の家庭からいなくなったら、、、、
未婚の方は、お母さんがいなくなったら、、、、
料理の手間を省くため、外食が増えませんか?
洗濯の手間を省くため、クリーニングが増えませんか?
小さなお子様を預かるハウスキーパーなど、必要になりませんか?
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ご主人の万が一を考えて、保険を設計するのは、
ご主人の収入の保障を考えればよいので、
比較的想像しやすいかもしれません。
しかし、奥様の見えない仕事の対価を考えるのは容易ではありません。
私たちは、そうしたことにも情報を持っています。
奥様の万が一に、どの程度の保険が必要になるか、計算してみませんか。