“今”にあわせた医療保険
医療保険が格段に安くなっている理由って、知ってますか?
それには、まず保険料の算出方法を知る必要があります。
一般的に保険料は、
保険に入る人に支払う保険金(給付金)の期待値に、
事務管理費用を足して、
運用利益を引いて、
算出します。
つまり、保険金の期待値が変われば、
料金も変わるのです。
例をあげて考えましょう(現実の数値ではありません)。
50才の男性は、1年間で100人に1人亡くなるとします。
亡くなると1000万円支払う保険を考えたとき、、、
100人の人が保険にはいるとします。
すると、1年で、そのうち1人が亡くなるので、
支払う保険金は1000万円になります。
それを、100人で負担するので、
1人あたり、1000万円 ÷ 100人 = 10万円
つまり、月に8300円程度、ということになります。
これに、管理費と運用益を勘案して、保険料が決まります。
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医療保険も同じように考えると、
入院日額XX円というのに対して、保険料YY円とすると、、、
1人の人が入院する確率と、
入院したときの日数によって、
保険料が変わってくるというのがわかると思います。
このうち、
入院する確率は、病気になる確率がさほど変わっていないため、
昔と大きくかわることはありません。
しかし、入院日数は、
医学の進歩、
医療報酬の変化、
社会の変化
によって、大幅に減っているのです。
ある調査期間のデータtによると、
ここ5年間で、平均入院日数が30日台から20日台に大幅減少していると報告されています。
つまり、
日額XXX円の医療保険は、
平均で、30日 × XXX円を支払うはずだったのが、
20日 × XXX円しかしはらわなくてよいことに変わっているのです。
当然それは保険料に反映されます。
そうして、昔の医療保険よりも、今の医療保険の方が安くなるのです。
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それでは、今の医療事情に対応させるには、
どのようにすればよいのでしょうか、、、
入院日額、、、という考えをすると、
入院日数は少ないので、
1日あたりの給付額を殖やす必要があるか、、、、というと、、、、
それだけではないのです。
1日あたりの給付額を増やすと、
その分、大幅に、支払う保険料も上がってしまいます。。。
なので、発想を転換して、
”?病気になったら”とか、“?入院したら”とか、“?手術したら”とか、
そうした時点でもらえるお金を大きくしておき、
入院日額は最小限に抑えて、保険料を抑えるというのが良いのです。
まず?。
これは、一般に「診断給付金」と呼ばれるもの。
ガン診断給付金とか、
3大生活習慣病とか、6大疾病、女性特有の病気、、、
できるだけ、そのカバー範囲の広いものにして、
診断給付を多くもらえるものにするのが良いでしょう。
?について。
短期入院ということは、
必ず退院しているということ。
つまり、退院祝い金とか、闘病支援特約とか、
保険会社ごとに呼び方は変わりますが、
退院時に大きなお金がもらえるものにしておくのが良いです。
また、少し視点を変えて、
入院後の通院に対して、給付を受けられるものが多くあります。
この通院特約での給付を大きくしておくというのも、ぜひ考えておきたいところです。
?手術特約。
多くの医療保険には、ついていますが、
手術したときに、入院日額の10倍〜40倍などといったように、
手術実施時に、受けられる給付金の大きなもの、
そして、対象となる手術のカバー範囲がひろいもの、
そうした保険を選ぶのが良いでしょう。
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医療保険というと、
入院日額いくら、という点にばかり目が行ってしまいますが、
入院の短期化が進むなか、
入院日数に比例して受け取れる給付金だけを考えると、
実際に入院したときに、
「せっかく高い保険に入っていたのに、もらえる額が少ない!」
ということになりかねません。
あらためて、診断給付や退院祝い金、手術特約などを検討してみてください。