お守り保険
保険はお金を受け取ることを考えるのが大事、、、、、ehokenです。無料相談、随時受付中。
企業保険は、個人の保険と少し使い方が違う。
万が一に備えるということに加え、節税、簿外資金作成などにも使われる。
今日会った社長などは、その典型。
「保険って、税務署からお金を隠すために使うんでしょ!」と、本音を真正面から発言、、、
もちろん、そういう機能もあるんだけど、、、
建前としてそれは副次的に産まれた効果で、
そのために保険があるとは言えないのですよ。。。
まあ、でも、一般的には、そのようにとらえられているのかも、、、
そんな保険でも、「お守り効果」があったりするのです。
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ちょっと、上の発言などについて、簡単に説明。
保険には、お金を積み立てられるものでも、
支払った保険料を、資産と損金にできるものがあるのです。
つまり、、、
帳簿上の資産 < 積み立てられたお金(実際の資産) ≒ 帳簿上の資産+損金 = 実際に支払ったお金
になるわけです。
つまり、支払ったお金のうち、損金にできる部分があるため、その分の税金は払わないわけです。
さらに、つみたてられたお金と、帳簿上の資産に差が生じるので、
その差額、、、帳簿にはないはずのお金が、保険に積み立てられているわけです。
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これは、上記とは別の企業での話し、、、、
法人設立から、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長してきた企業、、、、
半期ごとに、出資者、融資元に対して、業績を報告、、、
しかし、その半期について、業務拡大を急いだのと、
思った以上に人員確保にコストがかかり、
コミットしていた利益を出すどころか、
このままでは、月ごとに利益が減少しているように見えてしまう。
実際は、人員確保のコストが、実際の売り上げ増を上回る勢いで増加しているだけ、、、、
特に、半期最終月の大幅なコスト増による赤字は、融資の引き上げを話題にされかねない、、、
そこで、これまで保険を使って作ってきた簿外の資金を使い、
見せかけの利益を作ろうと考えた。
実際、社長の生命保険を解約して、見せかけの利益を出して、
どうにか、株主を丸く収めることに成功した、、、
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これは、そこで、ハッピーエンドで終わるはずだった、、、、
しかし、そうならなかった。
解約した保険の保険金は2億円。これが社長にかけられていた。
社長に万が一のことがあったとき、会社の債務返済にあてたり、
売り上げの落ち込みに対処するための資金の一部でもあった。。。
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保険を解約して、実に2ヶ月後、、、社長は急死。
お守りが外れてしまった、、、
保険をやめたことを知っていた役員や一部の社員は皆、
そのように、同じように、思ったのだという。
それまで非常に元気だった社長、、、多くの人が信じられないという印象だったという。
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それから、かなりの年月をかけ、次期社長のがんばりもあり、
保険金を受け取ることができなかったその企業も、どうにか持ち直すことができた。
しかし、それ以来は、益出しのために保険を解約する、というのは、怖くてできなくなったそうだ。