全原発停止 と 損害保険 と 先進医療
今夜から台風がくるということで、あす出かけるのが憂鬱になっているehokenです。
今夜台風がくるということも大きな事件ですが、もう一つの事件として、今夜中に311以降2度目の原発ゼロ稼働ということになるのです。大飯原発が検査のため停止し、1年2カ月ぶりの全面停止。その前は、昨年5月に全面停止し、8月までのわずかの間でしたが、今度はどうでしょう。とりあえず、再開は見えていません。
前回の全面停止では、本格的な夏の前に稼働再開したわけですが、今回は夏の終わりからの停止。とりあえず夏の真っ盛りに停止していたことはないわけです。
311後の最初の年は、厳しい節電が個人・企業ともに訴えられた上、電気料金も値上がりしました。翌年は、さほど節電が求められていませんでしたが、多くの企業で311以前には戻っていないようです。
原発がほとんどなくても、日本の電力が圧倒的に足りないということにはならない、ということが証明されてきているわけです。
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さて、電気料金が上がったということは、おそらく、それまで想定していたさまざまな事故を上回る損害がでたためでしょう。一般的には企業の施設・工場などには保険がかけられています。修理して再稼働させるため、稼働停止となる期間の損害を補てんするため、、、。電力会社も、さまざまな施設に損害保険を使っているのではないでしょうか。
しかし、それを大きくうわまわる事態になり、料金値上げに踏み切ったのだと思います。
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ところで、「保険」といったとき、
みなさまは、どんな保険を想像するでしょうか?
・・・・・・自動車保険?火災保険?
それとも、、、、医療保険、、、生命保険?
保険には、いろいろな分類がありますが、、、大きな分け方として、
生命保険 と 損害保険 とがあります(第一分野、第二分野、、、といった分け方もありますが、それだと第三分野の話しが必要になるため、ここでは第○分野とは、あえてわけません)。
生命保険というのは、まさしく生命保険会社が扱う保険で、養老保険やら死亡保険があります。人の生死や疾病についての保険です。
これに対して損害保険は、船舶や自動車、建物など、モノに対する保険です。
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かける対象が違うわけですが、お金の受け取り方も大きく違っています。何だと思いますか?
一般的に、損害保険は、ダブってかけると無駄になるということです。
案外知らなかったりするのですが、、、たとえば、火災保険に家財の保険が付いていたとします。また、ゴルファー保険にもゴルフ用具の保険が付いていたとします。
ゴルフ用具に2つの保険が掛けられていたとしても、、、、別々の会社で入っていたとしても、、、基本的には、もらえるのは、1つの保険からだけになります。
損害保険は、、、あくまで『損害』を補てんすることが目的なので、一つの保険で補てんできた場合には、それ以上のことはされません。
ただし場合によっては、一つの保険で補てんしきれなかった場合、二つ目の保険で補てんします。
このことは、自動車保険で一般的です。自動車には強制的に自賠責保険に加入します。一般的にはそれに任意保険を追加します。
事故を起こした場合、まず自賠責で補償します。それで不足の場合に任意保険を使うことになるのです。
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これに対して、生命保険や医療保険では、入っていればいるだけ、保険金や給付金がもらえます。
ただし、、、、最近は、そうとも言えないものも出てきています。それが『先進医療特約』です。
先進医療特約は、先進医療を受けた場合は、それにかかった技術料とプラスαを支払うというもの。
しかし、、、他社の先進医療特約を受け取った場合は、給付がうけられない、、、と約款に記してあったりします。ご確認ください。
保険会社が医療機関に直接技術料を支払うといった場合は、当然そうなります。
注意して調べてみてください。高額な先進医療を受けて、複数の保険会社からの、高額な振り込みを期待する、、、といったことのないように、、、。