とっても素敵なほけんの話

ほけんにはとっても不思議なチカラがあります

6,129円/日が平均の室料差額を節約 | 入院にともなう費用 | 差額ベッド代いくらか?

最近は朝に余裕ができたehokenです。
 

 

「差額ベッド代」や「室料差額」、「入院個室料」などといった言葉を聞いたことはあるでしょうか。厚生労働省で「特別療養環境室」という言葉で定義された部屋での治療を行う場合の追加料金のことです。

 

特別療養環境室とは、ざっくり大まかに言うと、

・1部屋で4床以下

・1人6.4?以上

・照明や収納などプライバシーを確保する設備がある

といったところ。もっと詳しくは、病院の規模ごとの看護要員の基準とか、設備に関する基準などがあります(「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定め る掲示事項等」及び「保険外併用療養費に係る厚生労働大臣が定める医 薬品等」の実施上の留意事項について」の一部改定などを参照してください)。

 

ところで本ブログでも、できるだけ無駄な室料差額は払わないようにしましょうといったことを書きました(「差額ベッド代は支払い拒否できる? | 室料差額 | 特別療養環境室」)。しかしそんな私も今は5,800円/日という高額な室料差額を支払うことになり、悩まされています。

 

日本の病院の差額ベッド代の平均は6,129円/日なので、まあ平均的といえるでしょう(厚生労働省‐中央社会保険医療協議会「主な選定医療に係る報告状況」より平成26年7月1日現在)。ただし、入院しているのは4人部屋なので、その平均は2,509円/日なので、2倍以上高額になっているということになります。

 

「支払い拒否できるだろう」と書いておきながら、平均の2倍以上を支払っているわけです。別に私がお金持ちなわけではありませんし、正直よろこんで選択したわけでもありません。

 

ちなみに1か月の入院費用の総額は約26万円にもなってしまっています。室料差額のほか、医療費が約6万円、食事代が約3万円、パジャマなどのレンタルが約5万円ほどかかっています。

 

どうしてそんな高額なところに入院せざるをえなかったか、一般論としての説明を主にしながら、私個人の例を紹介しつつ考えてみましょう。

 

認知症の母の入院
 

実は上の例で入院しているのは私の母で、入院している病院は転院した2院目です。最初に入院した病院では室料差額は発生しませんでした(それでも医療費、食事代、リネンなどで約15万円くらいかかっていました)。わたしのまわりでも、外来から入院になったり、緊急搬送で運ばれた最初の病院では、室料差額をとられないことが多いようです。実は、室料差額を積極的に節約できるのは、このケースなのだと思います。

 

もちろん、わたしのお客様のなかで、暮らしに余裕のかる方で、部屋代として4万円/日を支払ったという方も何人かいました。また、そこまで高額でなくとも、個室に変えてもらうために1万〜2万円/日を支払った方もいました。

 

ではなぜ室料差額を支払わざるをえない状況になったのか、逆にどうしたらそうした状況をさけられるのか、考えてみましょう。これを考えることで、どのように備えるのが安心か、保険でカバーするには、どのような保障が必要になるか、分かってくると思うのです。

 

●転院先を探す
 

余裕があって差額を支払うケースは、今回考えから除外しましょう。私の例も、まわりの例も、室料差額が発生し始めるのは転院後になります。上記の「保険外併用療養費に係る厚生労働大臣が定める医 薬品等」でも、緊急搬送やただちに入院が必要と判断された場合についての入院では、基本的に室料差額を徴収してはいけない方針になっています。なので、ここではできるだけ、室料差額の支払いを抵抗できると思います。

 

しかし、やはり入院が長引いてくると、状態の変化や、病状の悪化などから、転院を勧められることになります。専門の科が違ってくるとか、さらに専門性の高いところへ、、、など、言われるかもしれません。私のケースもそうでした。これが、早いところだと2週間、遅くとも1カ月くらいから、そうした雰囲気になり、難病指定された特定疾病などでなければ3カ月以上の継続入院は難しいでしょう。

 

一般的には次の転院先を紹介されるわけですが、転院後の費用として差額ベッド代が含まれるようになります。支払いが難しい場合、他の転院先を自身で探すことになるわけですが、そこでも無差額での転院先を見つけることは難しいかもしれません。

 

●医療と療養の境目?

 

いくつかの医療機関からの説明をうけたところ、国の方針として医療機関介護施設との住み分けの明確化に向かっているようです。つまり、医療機関には介護施設を併設させないようにする。医療機関内の介護施設は、療養病床に変えていく、というもの。今、入院している医療機関も、数ヵ月後には、現在介護施設としての療養病床を医療施設に変えることが計画されていました(一般病床と療養病床については、当ブログでも「急性期 と 慢性期 | 一般病床 と 療養病床」で書いています ← これも、自身の経験を交えて、大幅に書き変えようと思いますが)。

 

つまり、母の入院している病院の例でも、室料差額の安い療養病床の空きが、少しの待ちで多数発生するとのことだったのです。しかし、ここでも、国の方針と世の中の状況の変化により、介護施設の受入状況も変化しているようで、当初の考えでは移れない状況になりました。

 

母の病名としては認知症です。老人ボケですね。最初の入院時は要介護4でした。デイケアなど、昼間に訪問型施設を利用していたのですが、拒絶行動や暴れたり、といったことで精神科の受診を勧められ、その後に入院になったのです。入院後すぐに、精神的には落ち着きました。しばらく入院していたのですが、内科のある病院への転院を勧められました。栄養が十分にとれていない、とのことです。

 

そこで、コストを抑えつつ、転院先を探したのですが、、、これがどこも見つからないわけです。最初の精神科からは「精神科としての治療は終わっています、逆に栄養状況が悪いので早急に転院しないと、健康状況がどんどん悪化しています」といったことを言われて、転院をせっつかれるわけです。

 

そこで、「近い将来2,800円/日の療養病床を大幅に増床する」という病院を検討し、転院を決めたのです。2,800円でも、決して安くはないですが、栄養失調の状態が続き、早急に内科的治療を施さないと危ないとかいわれたら、仕方ないわけです。

 

しかし、当然かもしれませんが、入院時の説明では2,800円/日の部屋は空いていないわけです。入院時の説明では(これは事前確認もできたかもしれませんが)、5,800円/日への一般病床への入院とのことでした。近いうちに、安い部屋への移動を希望すれば、移れるだろうと楽観視して、しぶしぶ承諾しました。「入院時」と書いたことから分かるかもしれませんが、このことは、すでに母を搬送し、部屋を用意してもらった後での説明で分かったことです。

 

●医療と療養の境目?

 

さて、ここまで読んでいただいた皆さまは、医療や療養など、ある程度興味のある方だと思います。そこで質問なのですが、「医療」と「療養」、それぞれ、どんな意味だと思いますか?どんな違いがあると思いますか?

 

私もそうですが、反射的に辞書を調べたくなる方の手間を減らすために、、、、

三省堂WebDictionaryより、、、、

医療・・・病気やけがをなおすこと.

療養・・・治療し保養すること.

全然、違いが分かりませんね、、、、

 

なので、いろいろな辞書とかを調べると、

医療・・・ケガとか病気を治すこと

療養・・・健康を回復し維持すること

、、というのを感じます。

 

何が言いたいのかというと、、、病院の療養病床と、介護施設の療養病床との違いについてです。少し前は、介護施設では、点滴、四肢の麻痺、意識障害は受入NGだったわけです。胃ろうは、かつてからOKでした。しかし、これらをしていても「医療行為」の必要がなければ、受け入れ先は介護施設になってしまうのです。寝たきりで、終始ぼんやりしていても、医療が必要なければ、病院からは出されてしまうのです。

 

寝たきりで、意識がなくても、病院の一般病床には入院していられないわけです。療養病床に移るには、、、黒い話しになるかもですが、、、、、「高濃度の栄養剤を中心静脈注射を始めましょうか?」ということになるわけです。ちなみに、それを始めると、食事の経口摂取はなくなりますし、死ぬまで、外すことはできません。

 

●備えるために

 

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。感謝のためにも、有益な情報をお伝えしたいです。私の本業、金融系の話に戻そうと思うのですが、自分については大失格ですね。安心できるほどの備えもないですし、仕組みも作ってきていませんでした。入院費用が延々と発生し続ければ、踏み倒すとか破産しかありません(まあ、ある程度の備えはありますけど)。

 

まず、世のざっしなどで、入院保険不要論を良く読みますが、論拠がまったくの経験不足です。少なくとも私は、そのように思います。「入院しても、30万〜40万円程度、それなら保険料をはらう代わりに積み立てたほうが良い」という論調が多いです。30万円とか、、、、入院したら、、、本当にやばい状態で入院したら、、、あっという間になくなるって(笑)。逆に、その程度で済む、そんな軽い入院のために保険に入るわけじゃないと思うのですけれど。母の例でいえば、、、入院時の病院への預け金が、ちょうど30万円だったわ(いつか、これについても、お話ししますね)。

 

最初に目にみえる、まとまったお金が必要だと思う。それがあれば、、、この施設に入れるとか、当面少しの間はつなげるとか分かるわけです。わたしは少しだけ備えがあったから良かったのですが、なければ最悪、見殺しを選ぶ、、、しかないわけです。

 

それは嘘だとしても、、、たとえば入院先がなければ、会社を辞めて、終日面倒をみるとか、そういった状態になってしまうわけです。

 

入院が長引くなら、それに応じた保障は必要。各保険会社、自分もそうでしたが、入院の短期化を強く周知させてきました。「長期入院なんて、今の時代にはないから、入院期間に比例した保障は重要じゃないですよ」といった調子です。しかし、、、やはり実は、受けられる側として欲しいのは、入院期間に応じた保障です。

 

入院していれば、その人の収入は得られませんし、看護/介護する人の収入も減ってしまいます。それを補う程度は、時間に応じて受けたいわけです。

 

●一時金と、特定の状況に対する時間比例の保障

 

ここまでをまとめると、

 

・何かがあったとき、まとまった保障がある

・何かがあって、それが継続する時、続いている間は保障を受け続けられる

   ・

   ・

   ・

・実はもうひとつ、備えらると、素晴らしいのです。

 

まず、入院とか、特定の病気がみつかったら、それに必要なだけの保障がうけられる。これが分かっていれば、かなり安心できると思います。

 

次に、入院することになり、入院期間が、3カ月、半年、、、と伸びたとして、、、室料差額がそこそこかかったとしても、対応できる、、、さらには、、、その間の収入減をカバーできる、、、、それが分かっていれば、、、とても安心ですよね。

 

ここまでは、、、、、

 

ほとんどの人が、想像できると思います。。。

 

って書きましたが、、、、ここまででも、、、考えてる人は、、、少ないですw、、、これらを知って対策するのに、、、、今まで払ってた保険料をオーバーしたことめったにないですけどね(笑)。

 

では、、、その先は、、、、、

 

治った後です。自分の母のケースでは考えられませんが、、、退院したり、、、老健からでたり、、、リハビリに戻り、、、社会復帰することも、あり得るわけです。

 

●安心を手に入れましょう

 

ここまでの話は、、、、、医療と介護の話し、、、、

保険には関係ないように思ったかもしれません、、、、

 

でも、医療保険介護保険、、、いろいろと考えると、、、安心を手に入れられます。

 

さらに、、、退院後、、、これまでより、減収になることもあったり、、、それでも、、、ご家族の幸せを保証することが可能です。保険には無限のパワーがあると、私は信じています。複数社の保険を、扱えるようになり、その想いは確信に変わりました。

 

ほんとうに、、、世の中の人の、、、、少なくとも病気や死亡の不安は、、、大きく減らせます。みなさま、保険を使って、おおきな安心を手に入れてください。