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ORIXの新CURE | 日額5000円の保障が月1330円〜(30才男性)

桜が散って、なんとなく物哀しい気分のehokenです。

 

 

すべての会社の医療保険を俯瞰した比較には限界があるので、各社の医療保険を具体的に紹介していこうと思います。

 

今回はORIX生命の「新CURE」、女性向けには「新CURE Rady」もありますが、入院限度日数を延長する保障内容が変わってくるため、今回は女性もこの保険で設計しました。

 

特長:

保険料は全般的に安い部類に入る。特に男性。若い30台までの年齢では、男性が女性より安くなる(特約の内容で変わることもある)。

 

・三疾病一時金やがん一時金が1年に1度、回数無制限で受け取れるオプションがある。一時金を1年1回限度で無制限に受け取れるのはめずらしい。

 

・オプションを外して、かなりシンプルな保障をつくることができる。保障入院期間延長も外せるので、今入っている他社の保険に追加して保障を厚くしたいというニーズにも応えられる。

 

上皮内がんをがんに含めている。多くの保険は上皮内がんをがんに含めず、給付の対象にしないものや、特定の割合で給付金を削減している。ただし、がんと診断されて保険料支払が免除される特約を付けている場合、上皮内がんは免除の条件にならない。

 

120日型と60日型との価格差が小さい。保障入院日数を延長するオプションを選ぶと、必要性は薄いが、これでカバーされていない精神系の疾患や、入院の短期化が進まない骨折などの入院に対応させるには120日型が安心、ということになる。

 

がんの通院保障をつけられる。がんは治療後も長い期間にわたって通院することが多く、無制限で通院を保障するオプションは貴重だ。

 

注意点:

“三疾病”がオプションによって異なる。保障入院日数を延長するオプションでの三疾病は、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患とカバー範囲が広いが、三疾病一時金と三疾病保険料支払免除の三疾病は、がん、急性心筋梗塞脳卒中で特定の状態になったとき、とカバー範囲が狭い。

 

若い女性に対しては、それほど安くない。夫婦で同じ保険にすることにこだわらなければ、女性は他社と比較しても良いかもしれない。

 

七疾病を保障入院日数無制限にした場合、さほど安くない。なにも付けない場合での価格がかなり安いということもあるが、三疾病を無制限にするオプションとの価格差が大きい。

 

がんの通院保障は単体では付けられない。がんか、三疾病の一時金オプションを付ける必要がある。

 

 

それではまず、オプションをすべて外した場合の年齢ごとの保険料です。保障内容は、入院日額5000円、入院の保障限度日数は60日(通算限度は1000日)。入院での手術が10万円、外来での手術が2万5000円です。なお、重度障害もしくはケガで特定の障害状態になった場合には、以降の保険料を支払わなくて良くなります。この保障内容で、10歳ごとの保険料を男性女性でそれぞれ表にしました。ただし、この保険料は、このままではお申込みできないものもあります。

 

女性 男性
0 890 880
10 905 805
20 1220 1020
30 1455 1330
40 1680 1840
50 2265 2670
60 3220 3925
70 4715 5680
80 6565 7760

 

保険料は全般的にかなり安い方の部類になります。男性は若い頃は女性よりも保険料が安くなります。しかし30台で逆転して高くなってきます。

 

入院の支払い限度日数は120日に変更することができます。また、当然ですが1日あたり受け取れる額を変更すると、その分保険料も上がります。
 
上の表の条件で入院日数を120日にした場合、受け取り額を1日1万円にした場合の保険料の例が以下になります。全年代で保険料を書くと繁雑になるので、年齢を30才にしています。
 
  女性 男性
日額1万円 2910 2660
120日型 1540 1410
 
付けることができるオプションは以下があります。
 
?七疾病での入院保障の限度日数を無制限に延長する。七疾病とは、がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患、肝硬変、急性腎不全、です。
 
?三疾病での入院保障の限度日数を無制限に延長して、それ以外の四疾病で入院限度日数を60日追加する。三疾病は、がん、心疾患、脳血管疾患、四疾病は上の七疾病から前述の三疾病をのぞいたもの。
 
?がんの一時金。はじめてがんと診断されたとき、2度目以降のがんで入院されたとき(前回の受け取りから1年以上をおいて)に指定額を受け取れます。何度でも受け取れます。
 
?重度三疾病一時金。上記?に加えて、急性心筋梗塞脳卒中で入院した場合に指定額を受け取れます。それぞれの疾病について1年に1回が限度で、何度でも受け取れます。
 
?がんの治療を目的として通院した場合に、回数無制限で受け取ることができます。このオプションは単体での付加はできず、?の三疾病一時金かがんの一時金のどちらかと組み合わせることが必要です。
 
?先進医療を保障する。先進医療を受けた時に、その技術料全額を受け取れます。
 
?女性入院の増額。がんと診断された場合もしくは、女性特有の疾病になったときに、入院1日あたりの受け取り額を増額します。
 
?保険料支払い免除。三疾病で特定の状態になったときに、以降の保険料を支払わなくてよくなるオプション。三疾病とは、がんと急性心筋梗塞脳卒中です。がんは診断されたときから、急性心筋梗塞は60日以上の労働の制限があった場合、脳卒中は60日以上の手足のしびれや言語障害など、特定の後遺症が発生した場合です。
 
ORIX生命のCUREには、上記の特約を付加することができます。なお、七疾病の入院を無制限にするものと、三疾病を無制限にするもの、など、同時に付けられないオプションもあります。
 
上記のオプションを付加した場合に、どれほど保険料が上がるのか、以下にまとめました。?がん一時金は50万円に設定しています。?三疾病一時金も50万円、?がん通院は日額5000円です。?女性の入院増額も5000円にしました。
 
これも30才を例にしています。なお、複数のオプションを付けた場合は、単体で付けた場合とは保険料が変わってくるものもあります。たとえば、保険料の支払い免除は、他に何も付けない場合と、さまざまなオプションを付けた場合で保険料は変わってきます。
 
  女性 男性
?七疾病無制限 370 360
?三疾病無制限
+四疾病プラス60日
140 140
?がん一時金 705 730
?重度三疾病一時金 830 930
?がん通院5000円 235 205
?先進医療 112 112
?女性疾病上乗せ 400  
?保険料支払免除 220 195
 
?と?の差が大きいくなっています。また一時金系の保険料も大きいので、ご自身がそれらの疾病に対して、どのくらい不安なのか、検討して金額を決めると良いと思います。
 
新CUREについての情報をネットでいろいろ見ていたのですが、?と?が売りになっている訳ですが、どちらも付けないということができることが記されているのはあまりありませんでした。また、三疾病で保険料が免除になるというオプションも、見ていた範囲ではでていませんでした。
 
やはり、細かく検討するには、営業マンなどに聞くのが良いかと思います。もちろん、こういうところまで知っていない営業マンに聞いてしまうのは良くないことになってしまうかもしれません。
 
オプションにどのような意味があるか、この保険についての疑問、ブログについての質問がありましたら、お気軽にメッセージください。