マニュライフのこだわり医療保険 | 非喫煙の割引保険料あり | 短期入院対応し30日型も選択可能
傘をさすのが苦手で、そのせいで防水スプレーが大好きなehokenです。
すべての会社の医療保険を俯瞰した比較には限界があるので、各社の医療保険を具体的に紹介していこうと思います。
今回はマニュライフ生命の「こだわり医療保険 with PRIDE」をとりあげます。
特長:
たばこを吸わない人向けの割引保険料がある。たばこを吸うかどうかで、保険料に差を付けて、吸わない人向けには安くしている。医療保険で、このような割引をしているところはめずらしい。男性で煙草を吸わないなら、かなり安い部類に入る。ただし、女性については非喫煙と標準との差が小さく、煙草を吸わなくても、それほど安くはないかもしれない。
30日型という短い入院型がある。短期入院が周知されてきているが、30日という短い入院に保証を絞って保険料を節約できる。30日型という短い保険は珍しい。
豊富なオプション。保障する入院日数を延ばすものや、一時金、入院一日ごと受け取れるお金の上乗せ、さらに年金など、12種類のオプションを付けることができる。
メンタル疾患に対応。入院日数が長くなりがちなメンタル疾患で、保障する日数期限を365日に延長する特約がある。メンタル疾患に対応するのは珍しい。
厚い手術保障。入院での手術は、入院での保障の20倍。外来では10倍受け取れます。外来で10倍受け取れるのは珍しい。
保険料は、たばこを吸わない男性であれば、安い部類に入る。ただし、保険料に関わらず、自分に必要な保障があるならば、注目の保険といえる。
注意点
七疾病と三疾病の違い。七疾病については、入院1日当りの上乗せと、保障する入院期間を無制限にするオプションがあります。三疾病については、一時金+年金と保険料が支払免除になるオプションがあります。七疾病は、がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患、糖尿病、肝疾患、腎疾患で、三疾病は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中です。心臓の病気と、脳の病気が、違ってきます。また、がんについても、七疾病では、上皮内がんを含みますが、三疾病のがんは上皮内がんを除きます。三疾病の、急性心筋梗塞と脳卒中は、手術を受けるか、20日以上の入院が条件になります。
入院見舞金は日帰り入院対応せず。入院見舞金は位置づけとしては入院一時金だが、受け取る条件が1日の入院なので、日帰り入院では受け取れない。
通院したときに受け取れる金額に上限がある。上限は3000円であり、通院治療の保障という考えに対しては十分でない可能性もある。
それではまず、オプションをすべて外し、あるていど低額にした場合の年齢ごとの保険料です。保障内容は、入院日額5000円、入院の保障入院期間は、60日(通算限度は1000日、30日型もありますが他社比較のために60日にしました)。10万円、外来での手術は5万円です。なお、重度障害もしくはケガで特定の障害状態になった場合には、以降の保険料を支払わなくて良くなります。この保障内容で、10歳ごとの保険料を男性女性でそれぞれ表にしました。ただし、この保険料は、このままではお申込みできないものもあります。
歳 | 女性 | 男性 | |||
非喫煙 | 標準 | 非喫煙 | 標準 | ||
0 | 1025 | 1040 | |||
10 | 985 | 900 | |||
20 | 1290 | 1545 | 1040 | 1225 | |
30 | 1640 | 2005 | 1395 | 1680 | |
40 | 1850 | 2355 | 1875 | 2335 | |
50 | 2435 | 3185 | 2705 | 3440 | |
60 | 3455 | 4535 | 4135 | 5255 | |
70 | 5105 | 6725 | 6165 | 7915 |
保険料は、男性でたばこを吸わない人は、安い部類に入ります。若いうちは男性が女性より安いく30台で逆転します。
入院の支払い限度日数は30日と120日に変更することができます。また、当然ですが1日あたり受け取れる額も変更でき、変更すると、その分保険料も上がります。
上の表の条件で入院日数を、30日と120日にした場合、受け取り額を1日1万円にした場合の保険料の例が以下になります。全年代で保険料を書くと繁雑になるので、男女とも年齢を30才にしています。
女性 | 男性 | ||||
非喫煙 | 標準 | 非喫煙 | 標準 | ||
日額1万円 | 3280 | 4010 | 2790 | 3360 | |
30日型 | 1485 | 1805 | 1250 | 1505 | |
120日型 | 1765 | 2175 | 1515 | 1820 |
付けることができるオプションは以下があります。
?七疾病無制限。七疾病で入院した場合に、保障する入院限度日数を無制限にします。七疾病の内容については、上記した部分に注意してください。
?七疾病入院の上乗せ。七疾病で入院した場合に、基本の入院日額に上乗せして、指定した金額を受け取れます。
?入院一時金。入院すると日数に関係なく、入院して受け取れる金額の5倍を一時金で受け取れます。マニュライフでは、見舞金という名目になっています。日帰り入院は対応しません。
?通院の保障。入院後の通院について、退院から180日以内に30回までうけとれます。1回につき3000円です。
?三疾病一時金+年金。三疾病で、設定した金額と、その1/4を4年間受け取ることができます。三疾病については、上記した通りです。
?5年おきのお祝金。入院したとき受け取れる金額の10倍をうけとれます。ただし、5年間に受け取った金額は差し引かれます。
?在宅治療の保障。自己注射や酸素療法などの治療をした場合、毎月3万円で60回を限度に受け取ることができます。
?メンタル疾患の入院延長。神経障害、統合失調症など、入院が長引く傾向にあるメンタル障害に対して、保障する入院期間を365日まで延長します。
?先進医療。先進医療を受けた場合、技術料に加えて5万円を受け取ることができます。
?女性入院の上乗せ。女性特有の疾病で入院した場合に、一日当りに受け取れる金額を上乗せします。受け取れる日数の限度は、基本の入院型と同じです。
?保険料支払免除。三疾病で、それ以降の保険料が支払免除になります。三疾病については上記した内容に注意してください。
?終身生命保険。死亡した場合に指定した金額を受け取ることができます。
マニュライフのこだわり医療保険には上記のオプションがつけられます。とても細かく12のオプションがあり、上乗せできるので、自身の心配な部分を厚くするのが良いでしょう。
上記のオプションを付加した場合に、どれほど保険料が上がるのか、以下にまとめました。?入院一時金は5万円、?三疾病年金一時金は50万円+12万5000円×4回に設定しています。?女性疾病の上乗せは5000円に設定しました。?通院の保障は3000円です。?終身の生命保険は100万円にしました。
これも30才を例にしています。なお、複数のオプションを付けた場合は、単体で付けた場合とは保険料が変わってくるものもあります。たとえば、保険料の支払い免除は、他に何も付けない場合と、さまざまなオプションを付けた場合で保険料は変わってきます。それぞれ単体で追加した場合の追加保険料を記しました。
女性 | 男性 | ||||
非喫煙 | 標準 | 非喫煙 | 標準 | ||
?七疾病無制限 | 250 | 355 | 170 | 250 | |
?七疾病入院の上乗せ | 365 | 550 | 400 | 620 | |
?入院一時金 | 325 | 400 | 300 | 350 | |
?通院の保障 | 237 | 303 | 210 | 333 | |
?三疾病一時金+年金 | 1153 | 1577 | 1135 | 1395 | |
?5年おきのお祝金 | 735 | 700 | 785 | 750 | |
?在宅治療の保障 | 180 | 180 | 180 | 180 | |
?メンタル疾患の入院延長 | 125 | 125 | 120 | 120 | |
?先進医療 | 286 | 121 | 121 | 121 | |
?女性入院の上乗せ | 240 | 240 | |||
?保険料支払免除 | 385 | 680 | 145 | 285 | |
?終身生命保険 | 1338 | 1476 | 1461 | 1658 |
?七疾病で入院の無制限がありますが、三疾病での入院保障を延長する特約はありません。ただし、七疾病としては安い部類になるので、長い入院に不安を感じるのであればこちらを付けるのが良いと思います。?入院の一時金は、金額を自由には設定できません。?通院のオプションはやや安めです。通院が気になるのであれば追加するのが良いでしょう。?三疾病一時金は、年金が付加しますが、その分保険料は高めになります。必要性に合わせて付加するのが良いでしょう。?5年おきのお祝金は、保険料が高めななので、必要性に応じて付加するのが良いでしょう。?メンタル疾患の入院延長は、メンタル系の入院は長くなりがちなのと、保険料は安い部類なので、お得だと思えます。?終身保険についても、煙草を吸わない人のは場合は割り引かれ、安い部類に入ります。必要性に応じて付加しても良いでしょう。ただし、医療保険の切り替えで、保障がなくなってしまうのを念頭においてください。