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転職(転社)にいたる経緯 | お客様をお守りしたいという気持ち | 1社ではなく20社以上

お客様と面談を重ねるとスーツのローテがバレてしまい、スーツを増やさなくてはいけないかなーっと悩んでいるehokenです。

 

 

今回は、私が生命保険会社から保険代理店に転職するにいたる経緯を、お話ししたいと思います。

 

「お前の転職理由なんて聞きたくない!」と言われそうですが、お役に立つ情報も散りばめながら書こうと思いますし、できるだけ気軽に読めるように気を付けるので、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

転職しても職種は変わらず“保険募集人”なので、転“職”ではないですが、会社は大きく変わりました。保険を作って売るまですべてを抱える保険会社から、保険会社が作った商品を売って、お客様をサポートするところを専門にする代理店に移りました。

 

実は、募集人(お客様の保険契約をいただく職)には免許が必要で、退社すると免許をとりあげられてしまいます。再度募集をするには免許の取り直しが必要になったりします。こうした想定外/想定内の、さまざまな障壁があったりしました。それも、ある程度は覚悟して、代理店に移りました。障壁があるのを分かっていて、それでも移る理由があったのです。

 

クルマの免許だって、一度とりあげられて、再度とるのって、結構大変ですよね、、、。取り直してでも、移らなければならない、そう決心したのです。

 

ところで、保険という商品自体も、免許、、、というか、認可が必要です。金融庁に、許認可申請して、認められなければ、販売するこはできません。

 

保険会社が勝手に保険を作って、販売して、お金を集めるということはできません。新しく保険を作るのは、かなり難しいです。

 

たとえば、医療保険(単体販売)、いつ頃にできたか、ご存知でしょうか?これは1976年にメットライフ(当時のアリコ ジャパン)が販売開始したのが初になります。実はまだ40年くらいしか歴史がないわけです。

 

今、そのころの医療保険に入り続けている人がいたら申し訳ありませんが、、、、今から考えると、当時の医療保険はとってもひどいものでした。

 

今は当たり前で保障される日帰り入院、、、もちろんこれにも対応していません、それどころか、入院20日以降でないと保障されないとか、日額5000円の保険なのに、毎月の保険料が4万円近いとか、今の保険と比べるとかなり劣っているわけです。

 

しかし、出たばかりの保険に対して、金融庁もどのように対応してよいか分からなかったのでしょう。消費者を保護するためにも、安全をとって、認可は下りづらかったのは仕方のないことです。

 

「保険なんて、どこの会社も同じ」といったことを聞きませんか?これは、その当時では、ある意味事実です。かつては、お客様を保護する観点から、あまり斬新な保険、、、特徴を持たせた保険について認可されづらかったのです。

 

保険会社も、認可が下りた保険を真似して、大きく特徴を付けずに、自社の保険を作ったのです。特徴のある保険ができるはずがありません。

 

ところが、小泉内閣時代、、、経済財政政策担当、金融担当の竹中平蔵大臣が、金融緩和を進め、日本の金融を、世界トップレベルにする、という目標のもと、金融自由化をすすめました。

 

当時私は、日経新聞の関係会社で記者をしていて、当時の世界最新の金融環境であるイギリスに日本が近づくのだろうか、と期待を持っていました。

 

保険についても、そこから猛スピードで進化し始めたのです。以前の手探り状態の認可とはうってかわり、認可がとりやすくなったのです。保険会社は、我さきに、とばかりに、特徴のある保険を矢継ぎ早に出し始めたのです。そしてこれは、 時が進んで、安倍内閣に代わってからも続いています。

 

私も保険のプロですし、元は記者でしたから、新しい情報については敏感です。新しく保険が出れば、他社であっても、いち早く情報を仕入れて、「うわー、、こんなすごい保険が出てきたんだー、、、」とか、、、「早くうちの保険会社でも、だしてほしいなー」とか、、、言っていたわけです。

 

かつては、飛びぬけてすごい保険は出てこなかったわけですが、自由化が進んでからは、各社が工夫を凝らして、すごい商品がどんどん出てきました。

 

私は、そうした状況、、、すごい商品が出ているのに、、自分の会社の商品以外は、お客様にお伝えできません。それどころか、すごい保険を隠さなくてはならなかったりするわけです。かなりの心の葛藤がありました。

 

私の会社は、私にお給料を出してくれましたし、そこそこ保険を売った時は、普通のサラリーマンでは考えられないような報酬を渡してくれました。私、そして私の家族を永年支えてくれたのは会社だったわけです。

 

しかし、、、お客様のことを思うと、他社の商品を隠すようにして、自分の会社の商品の範囲内で対応しなくてはなりません。他社だったら、その範囲を広げられることを知りながら、、、対応してきたわけです。

 

もっと、お客様を、お守りしたい、、、すばらしい保険を紹介したい、、、そういった気持と、、、自分の会社に対する義理のような気持ちとのせめぎあいが多くなっていました。

 

今いる会社だって、わざと新商品を出さないわけではありません。アクチュアリー(保険を設計して、数理的に合理的な商品になるか検証し、保険を開発する部門)だって、お客様の役に立つ商品を鋭意開発しています。他社ですごい商品が出れば、いち早く追随して、それ以上の商品を開発しようとしていたはずです。

 

しかし、タイムラグもあるし、会社の方針もあるし、やはり、ちゃんと比べると、劣ってしまう商品も、いくつかあるわけです。

 

このころかなり葛藤しました。お客様のことを考えるか、自分を支えてくれた会社のことを考えるか、、、会社も、力を抜いているわけではないのは分かっていました。

 

そんなとき、ある言葉で、スッキリ解決されたのです。

 

ある神社の宮司さまとお話しすることがありました。この宮司さまは、お客様ではありませんし、お客様にしたいと思ってもいませんでした。友人みたいな感覚でお会いして、少し呑んで話していたのです。

 

そこで、今の私の心の葛藤について、つい口がついたのです。「今の保険会社が、すべての分野で最高じゃないし、それはお客様にも伝わっている、、、それでも、、お客様は、私を信頼して、その商品を選んでくれている、、、他社の商品を紹介するのは、会社への裏切りだし、できない。でも、お客様に対して最高の商品を紹介しないのは、お客様への裏切りで、やりたくない」。そんなことを、薄暗いバーのカウンターで愚痴ってしまいました。

 

するとその宮司様、ピカッと光っのです。それまで、酔って、、、薄目になっていたのに、きりっと目を開いて、、、こう言いました。

 

「ehokenさん、、、、今の地位、今の報酬、今の境遇、、、誰が作ってくれたと思っますか?」と。。。

 

私は即座に「もちろん、お客様です」と答えました。

 

そうしたら「ならば、答えは出てるじゃん」、、、、

 

私は、目からウロコが落ちました。雷に打たれたような気分でした。

 

私を支えてくれてたのは、お客さまだし、、、これからも、一番にお守りすべきなのは、お客さまだよなー、、と、、、鳥肌が立ったのを覚えています。だいぶ呑んでいたにも関わらず、背筋が、スッと伸びたのを今でも思い出します。

 

そして、保険会社を退職し、代理店に移りました。代理店に移る際も、どこが一番、お客様をお守りできるか、という観点から日本中の代理店を厳選し、扱う保険会社も多く、また、情報も入ってきやすいという観点から今の会社を選びました。規模的には、訪問型代理店ではNo.1というのは、入ってから知りましたが、結果、間違えていなかったと思っています。

 

これで、保険会社一社では、お守りできなかったお客さまも、しっかりとお守りできる、最新の保険を紹介できる、そんな思いで、会社を移ったのです。

 

また、お客様を守るという点では、、、、保険会社は定年があります。ある程度の年齢で、しかたなく、お客様を見放すことになるわけです。しかし、今、私がいる代理店では、定年はありません。自分の命が続く限り、お客様をお守りできるのです。

 

コンピュータの進歩で、囲碁や将棋も、人間の名人がコンピュータに負ける時代です、、、コンピューターの進歩によって人間が思いもよらなかった保険が世の中に登場するかもしれません。そんなときに、いろいろな保険会社の商品を紹介できる立場にあれば、いち早く、お客様に紹介できるわけです。

 

お客様に、何も隠さず、全力でお客様をお守りできるようになった、それがわたしのストレスをなくしてくれています。会社を移り、こうした点は、本当によかったと思っています。それができるようになった、という環境、気付きを与えてくれた宮司様にも感謝しています。

 

これからも、お客様を第一に、、、、お客様をお守りすることが私の役割だと思い、このお仕事を続けさせていただこうと思っています。

 

ここまで、読んでいただき、、、おつきあいいただき、、、ありがとうございました。今後も、このブログを、見ていただけると嬉しいです。

 

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